タイ人特権 マイサバーイな仮病休暇 SickLeave

海外で働く

タイで働くとタイと日本の職場環境の違いに驚かされる。
カルチャーショックを受ける。
その一つにSickLeaveというものがある
日本語に訳すと病欠だ。

SickLeave

今回はこのSickLeaveについて記載していく。

タイのSickLeave

Sick Leaveは年間30日まで取得可能。
有給休暇とは別に換算される。
病欠を取っても、有給と同じ扱いで給与が引かれる事もない。
タイで働く被雇用者にとってとても嬉しい制度なのだ。

タイ人のSickLeave

タイ人は少しでも気分が悪かったりするだけでこの制度を利用して簡単に休みを取る。
サバーイという言葉がタイにはあるが、簡単に言うと気持ちがいい、気分がいいなどの意味となる。
タイ語が分からない人でもタイに来た事があったりすれば初めに覚えたり、聞いたりするタイ語の中で代表的な言葉だ。

このサバーイの頭に否定後のマイを付けてマイ・サバーイとなる、
この言葉の意味は要するに気分、気持ちが悪いこと。
タイ人は少しでも体調が悪いと直ぐにマイ・サバーイとなり、SickLeaveを活用する。

3日間以上連続でなければ医者の診断書も必要ない。
タイでは簡単に医者から診断書を受け取る事も可能で、3日以上取るのならば医者に行って適当に体調が悪いと言えば診断書を書いてくれるだろう。

Sickleaveを取る前日はピンピンしてたのに次の日になってお腹が痛いだの言いだすことは日常茶飯事だ。
はっきりいって、私の経験、感覚ではほぼ仮病だ
なかなか、日本人には出来ない事である。
日本人には勇気が必要だと思う。
タイ人は全く逆だ。ガンガンいこうぜと言わんばかりにSickleaveを取得しまくる。
SickLeave

私はタイで働いて数年経つが、タイ人は本当に良くSickLeaveを取得する。
タイ人は先方との予約があろうが、重要な仕事が入っていようがお構いなしなのである。
日本人は基本的にマネージャー職としてタイ人を管理する立場になる。

突発的にこの制度を使用し、その日の業務がストップしてしまったり、
遅刻も休みも日常茶飯事だし、納期に遅れることも度々発生する。
このSickLeaveは管理者である日本人泣かせの制度でもある。

普通の日本人ならばこのような制度があってもまず使用しないだろう。
日本では有給休暇すら取らない。
日本では家族の為に休んだりするのも許されない空気が漂っている。
仕事よりも家族を大切にするのかと私も以前の職場では言われたことがある。
しかし、タイではそんなことはない。
みんなガンガン取得する。ある意味最高な環境だ。
SIckleave

タイ人がSickLeaveを取るときに良く使う病名は下記の通り。
どんだけ体弱いんだと言わんばかりに連続で毎月決まって1回は下痢になったりする。

  1. 下痢 Diarrhea
  2. 頭痛 Headache
  3. 熱 Fever

SickLeaveは年間30日あり、単純計算でも月に3回位は取得できる。
タイ人はみな計画的にSickLeaveを取得する。
基本的にタイ人みな月に1回ほどは取得しているんではないだろうか。
本当に空気の読めないタイ人はこの30日を年間で全て消化しようとする。
この制度はあくまで体調の悪い時にのみ用意された休暇だが、
自分に言いように解釈している。

同じ人間であり、同じタイで働いていて同じ権利があるにも関わらず、日本人はタイ人のようにSickLeaveを何度も取る事は出来ない。
常識的に考えて日本人には出来ない。
タイ人は本当に勇気があるというか、単純に凄いなとタイで働いてから強く感じた。

タイ人はなんとも羨ましい限りである。
envy

タイで働く日本人のSickLeave

最後にこの制度はタイ人だけでなく、タイで働く全ての人に適用されるが、
タイで働く日本人はあまり取得しない。

もっと細かく言うと特に日本から駐在員として来ている日本人は殆ど取得しない、
本当に体調の悪い場合のみ取得はしている程度だ。

駐在員は責任が強いのか、日本の社員としての意識が強いんだと思う。

一方タイで現地採用として働く日本人ははタイの社会に溶け込んでいるからなのか理由は分からないが
タイ人程ではないが、2ヵ月に1回位のペースで取得する。
現地採用でも重要なポジションにいたり、責任感が強い、日本の社会人感覚が抜けていない人は駐在員同様全く取得しない。

日本の有給のように全く使用しないか、タイ人のようにガンガン取得するか
私自身どちらが良いのか未だわからない。

取りたいという気持ちもあるが、SickLeave取る勇気がないので、タイ人を羨ましく思ったりしてしまう。

タイ人は本当によくSickLeaveを取るので、タイで働くことになったらあなたもCulture Shockを受ける事間違いなし。