サーファーなら一度は観るべきサーフィン映画ランキングベスト10
サーフィンは本当に素晴らしいスポーツです。
僕は自分がサーファーである事に誇りを持っています。
サーフィンのおかげで世界中に旅行にいき、色々な国の友人たちと知り合う事も出来ました。
サーファーに国境はありません。そして、サーファーにとって国籍なんてものはただの紙切れです。
そんなものよりサーファーという事に誇りを持っています。
サーフィンは海、波、自然を相手にしたスポーツなので自然の素晴らしさそして怖さも知る事が出来ました。
自然や環境が壊されてしまうとサーフィンが出来なくなってしまいます。
浜辺がなくなったり、ビーチに波消ブロックが設置されたり、汚染水が海に流されてしまう状況を見ていると、
サーファーは黙っていられません。
サーファーは環境や自然に対してとても敏感です。そして、サーフィンからは色々な事を学びました。
そして、僕はサーフィンと同じくらい映画も好きであり、サーフィンを題材にした映画も数多く世の中には存在しています。
今回は、僕が大好きなサーフィンと映画という事でサーフィンを題材にした映画を紹介したいと思います。
サーファーなら観るべきサーフィン映画ベスト10
サーファーなら一度は観ておくべきサーフィン映画を順に紹介していきます。
10位 ブルークラッシュ
作品概要
公開:2002年
監督:ジョン・ストックウェル
主演:ケイト・ボスワース
サーフィンのメッカ ハワイを物語の舞台にしたサーフィン映画。
スポーツそして青春映画としての要素が強い作品です。この作品は日本でも劇場で公開されました。
男性ではなく、女性サーファーが物語の主人公になっています。
そして、この主人公がサーフィンの大会で優勝する事を目標にしています。
僕自身も学生時代には毎年のようにサーフィンの大会に出場していました。
フリーサーファーではなく、大会で勝つために練習を繰り返していました。
この映画で描かれている緊張とか葛藤とか怖さは痛いほど分かります。
サーフィンって自然との一対一の勝負だけではないのです。
大会などで競い合う事も出来るのです。
モチベーションアップの一つとしてサーフィンの大会に出場する事はとてもいい事だと思います。
人に客観的に見て貰えますし、自分がどの程度のレベルにいるのか把握する事も出来ます。
僕も初心者の時から出場していました。
一本も波に乗れないで終わった事も何度も経験しています。
大会で結果を出すって結構難しいものです。
僕の友人でもフリーサーフィンは一番うまいのに大会ではいつもイチコケしてたサーファーも居ました。
本番に弱かったり、緊張して上手く乗れなかったりするんですね。
この映画を観てるとまたサーフィンの大会に出たいなんて思ったりもします。
9位 THE DRIFTER
作品概要
公開:2009年
監督:テイラー・スティール
主演:ロブ・マチャド
サーファー以外の人にはあまり知られていないかもしれませんが、
この映画のテイラー・スティールはサーフィン映画、サーフDVDの監督として非常に有名です。
彼がサーフDVDの中で使用したサーフミュージックのミュージシャンは全世界で成功しています。
ペニーワイズやBlink182などのカリフォルニアメロディックハードコアパンクバンドやジャックジョンソンなどは全てテイラー・スティールがサーフDVDの中で使用した為爆発的な人気を得る結果となりました。
テイラー・スティールはサーファーの間ではとても有名な監督なのです。
このサーファーの間でとても著名な監督であるテイラー・スティールとカリフォルニアのトップフリーサーファーロブマチャドが手を組んだ作品がこの『ドリフター』です。
バリ島を舞台にロブマチャドがバイクとサーフボードを持って旅を続けます。
サーフィン映画ってサーフィンの映像をひたすら流すものが多いのですが、この映画は物語仕立てでサーフィンの映像だけでなく、バリの人々や美しい風景も映し出します。
音楽もメローな曲が使用されていて、めちゃくちゃセンス良くいい感じです。
この映画は最後に流れるエンディングもめちゃくちゃいい感じでした。
エンディングはいかりや長介、高木ブー、志村けん、カトちゃん、仲本工事のドリフターズが登場して物語は幕を閉じるのです。
ババンバ バン!バン!バン!
ババンバ バン!バン!バン!
ババンバ バン!バン!バン!
いいとこだ!あはは
いいとこだ!あはは
サヨナラするのは辛いけど!
いい湯だな!あはは!
いい湯だな!あはは!
いいとこだ!あはは
いいとっ!
えっ!
な、なに!
な、な、なんですって!
ドリフターズはエンディングで出てこない?!そんなバカな!
『ドリフター』って言ったら長さんのドリフターズでしょ!
日本人なら絶対ドリフターズでしょ!絶対エンディングで出てくるっしょ!
ババンババンバンバンって歌わないと終わらないでしょ!
うーん。ちょっと記憶が定かではないですが、DVDはいま日本にあるんで確かめられません。
出てくるか出てこないかは分からなくなってきたけど、僕は出てきてたと思っています。
ドリフターズのババンババンバンバンはエンディングでは流れてくるか、流れてこないかはこの映画見て自分の目で確かめてみてください。
8位 Soul Surfer
作品概要
公開:2011年
監督:ショーン・マクナマラ
主演:アナ・ソフィアロブ、ヘレン・ハント
主人公は実在しているハワイアン女性サーファーのベサニー・ハミルトンの実話を基にした映画。
ハワイに生まれ育ち、幼い頃からサーフィンに明け暮れる主人公の話です。
ベサニー・ハミルトンは大手サーフメーカのスポンサーも付くほど、世界的に実力も認められていたサーファーでした。
その主人公がハワイでフリーサーフィン中にサメに左腕をかみちぎられてしまいます。
サーファーでなくとも、おそらくこの内容は知っている人も多いはずです。
日本でもニュースで報道されていました。
サメは亀が好物で海から見るとサーファーが亀のように見えてしまって、亀と間違えてサーファーが攻撃されてしまう事が多々発生しているのです。
これが俗にいうシャークアタックです。
ハワイはそこまでシャークアタックが多発している地域ではないですが、海はどこの海もつながっているのでサメは出てきます。
不運にもベサニーはフリーサーフィン中にシャークアタックに遭ってしまいます。
左腕を丸々噛みちぎられてしまうのです。
しかし、ベサニーはサメに襲われ病院から退院した後直ぐにサーフィンを開始します。
普通だったら怖くてもうサーフィン出来ないですよね。
でも、サーフィンってやっぱり面白いんです。ハマったら絶対辞めれません。必ず海に戻りたくなります。
しかし、サーフィンって物凄い難しいスポーツです。
左腕が無い状態ではバランスをとる事が難しく、ましては波に乗ることなんていうのも至難の業です。
ベサニーも身体が不自由になってしまったため、思うようにサーフィンが出来なくなってしまいサーフィンを辞めようと何度も思う姿がこの映画で描かれています。
しかし、彼女は辞めません。右腕だけでパドルして左腕が無い状態でもバランスを取りながら波に乗ります。
諦めない姿に感動せざるを得ません。
2015年の南アフリカで行われたWCT決勝でも世界トップサーファーであるミック・ファニングが試合中にシャークアタックに遭った事も記憶に新しいです。
海の中には色々な生き物がいます。注意する事は難しいですが、気を付けてサーフィンしていきましょう。
そして、万が一何かあったとしても、希望を失わずベサニーのようにサーフィンを続けていきたいと思います。
7位 上島ジェーン
作品概要
公開:2009年
監督:マッコイ斎藤
主演:上島竜兵
最高に面白いコメディ映画。
サーフィンを題材にしています。
1990年に公開された『稲村ジェーン』という鎌倉稲村ヶ崎を舞台にしたサーファーの映画の題名をアレンジしています。
稲村ではなく、上島になっています。
『稲村ジェーン』のパロディ映画と言ってもいいでしょう。
この映画はサーフィンをやっている人なら尚更面白いです。
上島竜兵がサーフィンを始めて、サーファーになる物語なのですが、かなりふざけています。
舐めきっています。
物語の舞台は湘南ではなく、千葉です。
千葉の志田下でサーフィンを開始するのです。
サーフィンやられている人なら分かるのですが、千葉の志田下は日本で一番レベルが高いと言っても過言ではないポイントです。
僕もこのポイントでサーフィンする時は緊張します。
とにかくレベルが高いから太東よりに逃げたり、東浪見で入ったり極力志田では入る事を避けていました。
何と言ってもレベルが高いから僕なんかのアマチュアサーファーが楽しめる場所ではないからです。
でも上島竜兵はこのポイントでサーフィンを始めます。そして、もう初めから終わりまでずっとふざけ倒します。
マッコイ斎藤が監督やっているのが最高ですね。僕はこの人大好きです。
ガレッジセールとか極楽とんぼとかとんねるずとかと面白い番組作りまくっている監督です。
ラストシーンもかなりウケます。サーファーで見たことなくて、お笑いを見たければこの映画見てみてください!
6位 ロード・オブ・ドッグタウン
作品概要
公開:2005年
監督:キャサリン・ハードウィック
主演:エミール・ハーシュ、ヒース・レジャー
実在したサーフスケートチームの話。
舞台は1970年代のカリフォルニア ドッグタウン。
サーフスケートチームを作り、自由気ままに生きる若者たちの姿を描いています。
サーフィンとスケートはとても良く似ています。
元々サーフィンの為にスケートが作られたとも言われています。
サーフィンのメッカって世界中色々な所にあります。
有名な所で言えば、ハワイ、ゴールドコースト、マイアミ、そしてこの映画の舞台のカリフォルニア。
サーファーにとって色々な聖地があるのですが、やっぱりサーフカルチャーが一番凄いのがカリフォルニアだと思います。
カリフォルニアのサーフカルチャーはめちゃくちゃカッコいいです。
カリフォルニアサーフィンの文化やファッションを学びたければ一度見てみるべきです。
なお、この映画には『バットマン ダークナイト』のヒースレジャーも出演しています。
5位 天国で君に逢えたら
作品概要
公開:2007年
監督:新城毅彦
主演:大沢たかお、伊東美咲
30代でガンと戦うことになったプロのウィンドサーファー飯島夏樹の実話を基にした映画。
この映画サーフィンとはちょっと異なるウィンドサーフィンを題材にした映画ですが、とにかく感動します。
泣けます。僕もこの映画を観た後は涙が止まらなかったです。
人間ってかならず死ぬんですが、生きている間に何が出来るのか?と深く考えさせられます。
例え短い人生だったとしても飯島夏樹は人生を全うに精一杯生きて、幸せだったと思います。
人間が必ず迎え入れなければならない死について人間の弱い部分とか家族との絆を学ぶ事が出来ます。
大沢たかおが飯島夏樹を演じていて、映画の世界に直ぐに引き込まれます。
サーファーでなくとも、一度は必ず観るべき映画だと思います。
4位 ビッグ・ウェンズデー
作品概要
公開:1978年
監督:ジョン・ミリアス
主演:ジャン・マイケル・ヴィンセント
ベトナム戦争中のサーファー達を描いた映画。
ビッグ・ウェンズデーとは水曜日に来る伝説の波の事。
僕らサーファーはいつも良い波、伝説の波が来る事を待ち遠しにしています。
サーフィンの波はいつもよくありません。
多分10回海に行ったらいい波に当たるのは2,3回ではないでしょうか?
波が良くない方が多いのです。
この映画ではベトナム戦争後に退役したサーファーたちが伝説の波に挑戦する姿を描いています。
サーファーとしてこういった姿は絶対に共感できるはずです。
この映画が撮られたのはもう40年近く前の話になりますが、時代は変わってもサーファーは変わりません。
僕たちサーファーはいつの時代も良い波を求めているのです。
3位 あの夏、一番静かな海
作品概要
公開:1991年
監督:北野武
主演:真木蔵人
サーフィンを題材にした日本の最高傑作。
北野武は大好きです。
私の中で真木蔵人は役者と言うよりもサーファーとしての方が印象が強いです。
この映画は真木蔵人以外演じられなかったと言ってもいい位ハマり役です。
全体的に静かで悲しい雰囲気に包まれた映画ですが、サーファーが大会に出る為にサーフィンに熱中する姿はとても共感が出来ます。
最後は悲しい終わり方をしますが、なんか心が洗われるというか、サーファーとして純粋にサーフィンが好きな人を描いた映画だと感じます。
サーファーなら共感出来る映画だといえます。
2位 エンドレス・サマー
作品概要
公開:1964年
監督:ブルース・ブラウン
主演:パトリック・オコーナー
50年以上前に撮影されたレジェンドサーフムービー。
映画はドキュメンタリーで実際のサーファーが夏を追い求めて世界中をサーフトリップする様子が描かれています。
サーフトリップっていつもドキドキワクワクしますよね。
それは何よりサーフィンの波って場所によって全然違うし、波が外れる事も多いからなんです。
良い波が来てくれってサーファーはいつも思っています。
サーフトリップに行く際はいつだってワクワクします。
この映画でもいい波に当たった時の喜び、いい波に乗る姿、その土地のローカルたちとの出会い。
サーフトリップからは色々な事を学べます。
地球は海に囲まれています。僕たちは世界中色んな所でサーフィンが出来るのです。
あと、映画のタイトルもめちゃくちゃカッコいいです。
中二病っぽいタイトルの付け方ですが、サーファーって中2病みたいなものなんです。
夏をずっと追い求めているんです。良い波をずっと求めているバカなんです。
いい意味で純粋なんです。サーフィンが好きで好きで仕方ない。
この映画でサーフトリップとして訪れたコスタリカのポイントは死ぬまでに絶対に行かなければならないと思っています。
1位 ハートブルー
作品概要
公開:1991年
監督:キャサリン・ピグロー
主演:キアヌ・リーブス、パトリック・スウェイジ
最高のサーフィン映画。
ハリウッド映画でサーフィンを物語の一部に取り入れています。
キアヌリーブス演じるFBI捜査官とパトリックスウェイジ演じる銀行強盗の社会的に全くの正反対の立場の人間の友情を描いた作品。
サーファーっていうのは社会的な肩書とか人種とか民族とか関係ないのです。
僕らはサーファーでつながっているのです。サーファーは良い波に乗りたいという共通の目的があります。
海や波などの自然の前では人間が決めた民族とか人種とか社会的地位とか関係ないのです。
サーファーはサーファーなんです。
この映画でもこういったサーファーの友情や波を追い求める姿、サーフィンを生活の中心にしてしまうところなどサーファーなら絶対に共感してしまいます。
ラストシーンはサーファーならキアヌリーブスの行動にも頷けてしまいます。
もしあなたが、サーファーで『ハートブルー』を見たことが無ければ是非見てください。
最後に
映画はサーフィンを知らない人にもサーフィンの素晴らしさをきっと届けてくれているに違いありません。
サーフィンを題材にした映画が、もっともっと色々な人に見て貰いたいですし、新しいサーフィン映画も作っていって欲しいと思います。