プミポン国王死去後、1ヶ月経ったタイのバンコクとタイの人々。
2016年11月13日(日)の今日、プミポン国王が死去されてから丸1ヶ月が経過した。
1ヶ月前に当たる10月13日の夜、プミポン国王が死去されてから、タイでは全土で喪に服している状態ではある。
しかし、いまタイは通常の状態に戻りつつある。
プミポン国王死去後の1週間は、タイ人はみないつもと少し違ったような雰囲気を醸し出していた。
あからさまに職場で悲しみを表すタイ人はいなかったが、なんとなく雰囲気がいつもと違っていたと僕は感じていた。
仕事はしているけれど、なんだか悲しそうな、そして、不安そうな感じに見えた。
タイ人の悲しい気持ちに合わせるかのように、バンコクの街もなんだか暗い雰囲気が街全体を覆っているようにも感じていた。
しかし、あの夜から1ヶ月経った今、タイは以前と同じようにみな普通の状態に戻りつつある。
以前と異なるのは、みなが黒い服を装い、国王の死に対して哀悼の意を表しているくらいだ。
国王の死後、タイ政府は国民に30日間の酒などの娯楽活動の自粛を呼び掛け、1年間は喪服期間という発表が出された。
国王が亡くなった翌日の週末や翌週は外食やゴルフなどをキャンセルする人たちも多かったが、今は大々的には行われていないが、外食やゴルフをするタイ人や日本人も増えたし、レストランなどでも、アルコール類も飲むことが可能な状態になっている。
いわゆるバンコクの歓楽街と言われる場所も通常通り営業を開始している。
バンコクの街中で外国からの旅行者もいつもと同じように見かけることが出来る。
1ヶ月経った今、タイの人々、旅行者、タイの街にも活気が戻ってきていると僕は感じている。
国王逝去から1ヶ月経ったタイとこれから
国王逝去から1ヶ月経ったタイを見ていて、タイ人はプミポン国王の逝去という悲しい事実から、前に進もうとしているのだと思う。
タイ人はプミポン国王をどれほど愛していたか、どれほどプミポン国王が慕われていたか測り知れない。
日本人である僕がとやかく言う義理はないが、やっぱりLife Goes Onだから、悲しんでばかりはいられないのだと思う。
前を向いて、進んでいかなければならないのだ。
僕自身は、最近仕事が非常に多忙であった。
出張から先日タイに戻ってきたばかりなのだが、タイに戻ってきてからの最近は快晴がずっと続いている。
今年は一日中雨が降り続けることもあったし、例年以上に雨が多かった気がする。
特に9月がほんとうに酷かった。
土砂降りになることが連日のように続いていて、バンコク郊外のお客さんがいるアユタヤやアマタナコンエリアでは道が浸水しているエリアも多くあった。
洪水は例年のことではあるのだが、今年は特に酷かった気がする。
でも、どうやら最近のバンコクの天気を見ていると、5月から始まった長い雨季が終わったのかもしれない。
酷かった今年の雨季は終わり、乾季に当たるこの季節のタイは最高に過ごしやすい。
雨が降らず、空気が少し乾燥して、気温が低くなりつつあり、涼しくなるからだ。
旅行者にとってもベストシーズンと言われる時期でもある。
旅行者のみならず、タイで生活する僕自身もこの乾季の季節が大好きだ。
単純に過ごしやすいので、気分が良くなるからだ。
いま僕は率直に思うのが、タイの人々が通常の状態に戻りつつあるということと、タイの長かった雨季の季節が終わったということだ。
雨季が終わった清々しいタイの青空が、タイ人が前に進もうとしているのを後押ししているようにも感じている。
これからも僕は、このタイという国、そしてタイの人々が前に進んで前進していく姿を見守っていきたい。