タイの良いところ 陸路国境越えが面白い
タイ バンコクは東南アジアの中心に位置している。
多くの国と国境を接しているのだ。
ASEAN諸国の中で一つ一つ国境を接している国を順に見ていきたいと思う。
タイ
タイはマレーシア、ミャンマー、ラオス、カンボジアとASEAN諸国の中の10か国の内、4つの国と陸路で国境を接している。
フィリピン、インドネシア、シンガポール
フィリピン、インドネシア、シンガポールの3か国は基本島国である為、他の国とは国境を接していない。
正確にはシンガポールはマレーシアとジョホール水道という海というよりは川といった方が良いような海峡と国境を接している。
ブルネイ
ブルネイはボルネオ島のマレーシア領土の一部を所有する形で国が成り立っているのでマレーシアと国境を接している。
マレーシア
タイとブルネイの2つの国と国境を接している
カンボジア
タイ、ベトナム、ラオスの3つの国と国境を接している。
ベトナム
ラオス、カンボジア、中国と3つの国と国境を接している。
この中でASEAN諸国という国でフィルターを掛けるとラオス、カンボジアの2つとなる。
ミャンマー
タイ、ラオス、カンボジア、中国、インド、バングラデッシュの6つの国と国境を接している。
この中でASEAN諸国という国でフィルターを掛けるとタイ、ラオス、カンボジアの3つとなる。
ミャンマーが国境を接している中国とインドのエリアはどちらも中国の首都 北京や経済中心地 上海、広州等の中国沿岸地域からは遠い。
インドとの国境もデリーやムンバイ等の主要都市とは離れた所にある。
国境を接していてもあまり経済発展や旅行をする上で便利な国境とは言えないだろう。
ラオス
タイ、ミャンマー、ベトナム、カンボジア、中国との5つの国と陸路で国境を接している。
この中でASEAN諸国という国でフィルターを掛けるとタイ、ミャンマー、ベトナム、カンボジアの4つと国境を接している
ラオスについてもミャンマー同様、国境を接している中国とは主要都市とは離れたエリアである。
一番多くの国境を接している国は6つのミャンマーであるが、ASEANという国の中で見ると
タイとラオスが4つの国を接していて同一で一位となっている。
地理的な位置から比較するとマレーシア、シンガポール、インドネシア、ブルネイに近いのはラオスよりもタイである。
ここから言える事はタイは多くのASEAN諸国と国境を接していて、また地理的にもどの国にも近いと言え、
他の国の文化の影響を受けやすく、人も集まり易いといえる。
陸路国境は面白い
なぜ今回陸路国境についてフォーカスしたかというと、陸路での国境越えの旅行は単純に面白いからだ。
今回はこの陸路国境について紹介をしたい。
タイと日本は似ているが、異なる点がある。
同じアジアの民族であり、外見的に似ているが決定的に違う事がある。
それはタイはユーラシア大陸の一部の国で色々な国と国境を接している。
日本は島国である為、陸路が無いという点だ。
我々日本人は島国である為、陸路で国境をどの国とも接していない。
よって日本人が海外、国境を越える場合は飛行機もしくは船などの海路で越えるしか方法がない。
いづれの方法、手段でも数時間掛けないと海外にいく事は出来ないのだ。
しかし、世界の陸路を接している国ではいとも簡単に国境を越える事が可能なのだ。
国境を超えるだけで明らかに違う国、世界に入った事を実感出来る。
5分程の移動でカルチャーショックを体験出来るのだ。
日本でも地域によって異なり、例えば東京と大阪では人の雰囲気や話言葉が微妙に異なる。
しかし、明らかに国が変わり、話す言葉、街の雰囲気、文化が異なるような場所は日本にはない。
この陸路を超えて異文化を超える経験は日本では出来ないだろう。
私は東南アジアの中では今までにタイとカンボジア、タイとラオスでの陸路国境越えを体験してきた。
この二つは正反対の陸路国境越えで合った為、紹介したい。
この陸路国境は国交がある国、単純に言うと仲の良い国とあまり良くない国で国境を超えるだけで大きな違いを体験できる。
特にタイとカンボジアの陸路国境越えは皆さんがタイに来た際に是非体験して欲しいと考えている。
タイとラオスの国境越え
まず、タイとラオスは隣国同志良好な関係を持っている国同士だ。
世界的に見るとアメリカとカナダのような関係で隣国同士だが、仲が良く文化的にも民族的にも似ている国だと言える。
アメリカが兄、カナダが妹、タイが姉、ラオスが妹のような兄弟、姉妹関係の国であるとも言えるだろう。
簡単に言うと、仲が良いという事だ。
私はタイのノンカイという東北地方(イサーン)のラオスとの国境が開かれている街から陸路で国境を越えた。
この時の感想を一言で言うと何も変わらないという事だった。
ビエンチャンというラオスの首都にタイのノンカイという街から30分程でいく事が出来る。
実際ラオスはタイの通貨バーツも使用出来て、言葉もタイ語が大半通じる。タイ人とも仲が良い。
周りの人々、建物、雰囲気は何も変わらないと感じた。携帯の電波もタイのキャリアの電波がそのまま使える地域もあった。
陸路を超えても大きな変化は感じられなかった。
タイとカンボジアの国境越え
タイとカンボジアは古くからお互いの文化の影響を受けてきた。
アユタヤの文化遺産はクメール形式であり、世界的にも有名なカンボジアのアンコールワット遺跡と同様の建築スタイルだ。
ただし、この二つの国はあまり仲が良くない。ライバル同士のような国なのだ。
日本で例に例えるなら日本と韓国のようなライバル同士の関係。
世界で例えるなら、アメリカとメキシコのような隣国に位置しているが、あまり良好ではない関係。
私はタイのアランヤプラテートという街からカンボジアのポイペトという街での陸路国境越えを体験した。
国境を超えただけで違う世界を目の当たりにしたのだ。
タイとカンボジアの国境越えで明らかに異なった点
- タイではアスファルトが当たり前だったのが赤土のデコボコ道へと変わる。
- 子供の物乞いが一斉に寄ってくる。
- 至る所に掲げてある地雷注意の看板。
- タイ人よりも浅黒い肌の人々。
- 質素でタイとは異なる作りの建築、住宅。
- 薄暗い街中。
- タバコのポイ捨てやゴミ等のマナーが悪い。
元々私はカンボジアについてキリングフィールドという映画でポルポト政権の壮絶な時代を描写した映画や一之瀬泰造の地雷を踏んだらさようならを見ており、カンボジアについては一般的な人よりも耐性がある、ある程度貧しい事や危険であることを事前に知っていた状態で陸路を超えた。
しかし、実際にはこの事前知識もあまり意味がなかったと言える程、陸路を越えただけでカルチャーショックを受けた。
私はアメリカのSan DiegoからメキシコのTijuanaへの陸路国境越えもした事があるのだが、
この国境越えに似ていると感じた。明らかに人や街の雰囲気が国境を越えると変わってしまうのだ。
是非皆さんにも日本では体験出来ない。
陸路国境越えをタイで体験してみては如何でしょうか?