国際遠距離恋愛は魔法。そして、海外に恋人がいる人に伝えたい事
国際遠距離恋愛をしていると恋人たちは魔法にかかってしまう。
究極の遠距離恋愛。
この言葉はタイの現地採用で働くある日本人女性から聞いた言葉だ。
国際遠距離恋愛
日本国内での遠距離恋愛と日本と海外での遠距離恋愛は全く別物だ。
会えない。
生活が全く異なる。
時差もある。
何をしているのか分からない。
私の周りに国際遠距離恋愛をしていた二組のカップルがいた。
どちらのカップルも日本とタイの間で海を超えた遠距離恋愛をしていた。
国際遠距離恋愛をしていた二組のカップル
今回この二組のカップルと、とある日本人女性から聞いた話について書いていく。
日本人男性とタイ人女性のカップル
良く飲みに連れて行ってくれる現地採用としての先輩日本人男性の話をまず紹介したい。
年齢は46歳。
自分の意見をはっきり言うタイプではなく、仕事がバリバリ出来るタイプではないが、
人柄が良くて温和な人。
日本人現地採用は我が強いタイプが多いが、この先輩はこのようなタイプではなく、
飲み会でも聞き手に回るような自己主張をあまりしない人。
怒った所も見た所がない。
私はこの先輩の人柄が好きで、純粋にいい人だと思っている。
この先輩は既にタイ女性と結婚していて、子供も授かっている。
そして、この先輩とタイ女性は結婚する前は国際遠距離恋愛をしていた。
タイで今働いている理由も全てこの奥さんの為だ。
先輩は40歳の時にタイに来て、現地採用として働き始めた。
すでにタイで働いて5年以上経つが、タイに来る6年前から何度もタイ旅行を繰り返していた。
この現在奥さんとなっているタイ女性に会う為に何度もタイに通っていたのだ。
6年も国際遠距離恋愛を続けていた事になる。
今はLINEやSkypeで海外にいようが、日本にいようがリアルタイムでチャットやお互いの姿をWebを通してみる事が出来る。
しかし、その当時は今とは違ってLINEやSkypeも無かった。
メールに自分の写真を添付して送ったり、高いお金を払って国際電話をして相手の声を聞く事位しか出来なかった。
1年に数回ペースでタイに来て、1週間ほど滞在して日本へ帰国する。
日本に帰ってからはメールと国際電話でやりとりをする。
そんな生活を6年も続けていた。
そして、40歳の時にこの先輩は日本での仕事や生活を辞めてタイで働き始めた。
全ては、このタイ女性の為に日本での生活を何もかも捨てたのだ。
40歳からまた1からの挑戦を異国の地タイで行ったのだ。
40歳という年齢は既に仕事のスタイルも出来上がっているので新しい環境や組織で仕事をするのは高いリスクが伴う。
環境が変わり、仕事内容が変わり、組織が変わり、新しい人間関係を作ったり、全て1から色々な事を構築していかないといけない。
かなり労力を使う。
失敗する可能性が大いにある。
そんな労力やリスクも物ともせず、今現在もタイで働き続ける事に成功している。
この先輩とタイ女性のカップルは6年の間、国際遠距離恋愛をして40歳の時に人生を変える大きな決断をして、今はタイ女性と結婚、子供もいて幸せな家庭を築いている。
日本人同士のカップル
次に日本人男性と日本人女性のカップルの遠距離恋愛の話を紹介したい。
これは今タイで現地採用として働く日本人女性の話だ。
この人は既にタイに来て3年近く経過している。
このカップルは日本で数年付き合っていて順調な交際をしていた。
お互い既に30歳を超えていて、結婚も意識していたようだった。
順調に交際が進んでいくと思われたが、転機が訪れる。
彼氏が転勤を言い渡されたのだ。
しかも、海外、タイのアユタヤへの駐在員として日本を離れなければならなくなってしまった。
日本人女性の彼氏はタイ駐在が決まり、タイに赴任することになった。
日本人女性は日本で仕事を続け、彼氏はタイ駐在に行く事になった。
しばらくの間はSkype等でやり取りを続けていたが、お互い仕事もあって、時差もあったので頻繁には連絡が出来なくなっていた。
彼氏が何をやっているのか分からない、もしかすると別れないといけなくなるかもしれない。
会いたいけど会えないという状況がこの日本人女性を苦しめたようだった。
おそらく日本内での遠距離恋愛であればどうしても会いたくなったら1日だけでも新幹線や飛行機でも使って会いに行く事は可能だろう。
しかし、海外となると1日だけでは難しく、数日の休暇などを取って休みを取らないといけない。
簡単に会う事が出来ない。
不安しかなく、だんだん精神的におかしくなっていった。
そして、彼女はタイにいく事を決意する。
彼氏がタイに駐在を始めてまだ半年も経っていなかったが、もう耐えられなかったのだ。
彼と一緒に生活する為だけに全てを捨ててタイに行ったのだった。
タイで彼氏と生活を始めてしばらくは一緒にいたが、
彼氏は平日は帰ってくるのが遅く、土日もゴルフなどでほぼ彼女を過ごす時間は無かった。
最終的に結局上手くいかず別れる事になった。
この話は全てこの日本人女性から聞いた話だ。
国際遠距離恋愛をしている人に伝えたい事
今回の話は日本人女性から飲み会の時に聞いた話だ。
この日本人女性は話の最後にこのように言った。
『国際遠距離恋愛は究極の遠距離恋愛。』
『いつでも会えたはずの人が、海外に行ってしまい、急に会えなくなってしまった。
いつもそばにいた人が急にいなくなる。
そして、会えなくて不安でどうしようもなくなり、いてもたっても居られなくなる。
会いたくて仕方なくなってしまう。
会えないという気持ちが相手をさらに好きになってしまう。』
『国際遠距離恋愛をしていると恋人たちは魔法にかかってしまう。』
この話を聞いて、私はなるほどなと思った。
確かにその通りかもしれない。
普段一緒に生活していればいつでも会える、しかし、遠距離になると会えなくなり、より一層相手の事が気になってしまう。
しかし、今挙げた2組の1組目ように6年間も国際遠距離恋愛を続けて結婚している。
この魔法に掛かってしまっても、会えないという魔法に負けない気持ちを持って遠距離恋愛を続けていくしかない。
会えないという気持ちは非常に苦しいのかもしれない。
でも、遠距離恋愛をしていて上手くいかないのであればおそらく遠距離恋愛をしていなくても上手くいかなかったはずだ。
国際遠距離恋愛を続けても上手くいくのであれば、おそらくこの先何があっても恋人とは上手くいくと思う。
海外に恋人がいる人たちはこのような気持ちを持って進んでいけばいいんじゃないかと伝えたい。
最後に
2組目の日本人カップルは最終的に上手くいかなかった。
彼氏の為に何もかも捨ててタイに来たこの日本人女性は今もタイにいる。
彼氏と別れたが、日本に帰る事は無く今もタイで働いている。
彼氏の為にタイに来たが、タイが好きになったのだ。
同じ職場にいるタイ人の彼氏も出来て、今となっては流暢なタイ語も話すし、交通事情が悪いバンコクで車も運転している。
遠距離恋愛は失敗してしまったが、この日本人女性はタイに来て今幸せになろうとしている。
そして、たくましい日本人女性になっている。