世界に誇れるニッポンという国、そして日本人の誇り

海外移住

海外に出ようとしている日本人の人達に伝えたい事がある。

最近このブログを通して、海外へ挑戦しようとしている何人かの人達から、連絡を貰っている。
海外に挑戦しようとしてコンタクトしてくれた人達の意見を見て本当に真剣に悩んでいることが強く伝わってくる。

本当に真剣に考えている。

このブログを読んで海外に出たいと思ってくれた人たちの為にも少しでも役に立つ、手助けになる記事を書かなくていけないのではないかと今さらに強く感じる。

今回は、海外に挑戦しようとしている日本人の為に僕が強く感じる事を記載していきたい。

海外に挑戦しようとしている日本人に伝えたい事。
世界に誇れるニッポンという国、そして日本人の誇り

誇りを持つ

まず、はじめに伝えたい事がある。

僕は海外に出ようとしているみなさんにアドバイスが出来るような人間ではない。

海外に出て働いてはいるが、結果的に海外にいるだけだ。
何か真剣に将来を考えて海外に挑戦しようと思って海外に出たわけではない。
これはこれから海外に出ようとしている人と大きく異なる点だ。

僕は東日本大震災が発生し、福島での原子力事故が起こり、2011年に直ぐに海外に逃げた。
当時の僕は原発事故が起こって放射能が怖くて怖くて仕方なかった。
2011年3月12日に福島第一原子力発電所一号機が爆発した映像を今でも忘れる事が出来ない。

脳裏に焼き付いているような状態だ。
炉心溶融、メルトダウン、水素爆発、臨界、セシウム、ヨウ素131。
事故当時これらの言葉が僕を恐怖に陥れた。

本当に怖かった。

一号機が爆発した際に『外に出ないでください』とNHKが第一報としてニュースで伝えていた。

テレビから映し出される映像から建屋から煙が出て、むき出しになっていた事が分かった。
しかし、映し出される映像は遠くからでハッキリ何が起こっているか分からなかった。
ニュースキャスターも曖昧な言葉を使って言葉を濁していたと思う。

福島原発で何が起こっているのか?
本当に何も分からなかった。

そして、僕は何もかも捨てて、自分の身を守りたいが為に海外に逃げた。

僕の友人たちもハッキリとは言わなかったが、逃げたと判断されているだろう。
僕は臆病者であり、逃亡者だ。

この逃亡者というレッテルは一生背負っていく事になるだろう。
周りはそこまで気にしていないと思うかもしれないが、当の本人である僕は負い目を感じている。
2011年当時、海外に逃げたのは僕の周りでは僕だけだった。

しかし、福島原発事故当時全国の自衛隊や消防士は事態収拾に向けて福島へ駆けつけていた。
何とかして福島の事態を収拾しようとしている大勢の勇敢な日本人たちが臨界の危険がある福島原発へ向かっていた。

自衛隊や消防士だけではない。

普段チヤホヤされている芸能人だって被災者の為に被災地に向かって救援活動を必死に行っていた。

芸能人だけではない。

一般人だって多くの日本人が救援物資を届けたり、東北の被災地へ行って復興活動を行っていた。

日本全国が一丸となって問題解決に向けて協力していたような状態だった。

でも、僕は自分が助かりたいが為だけに一人で海外へ逃げたのだ。

僕は自分が日本人失格とも思っている。
本当に僕の中での負い目であり、今思うと情けない出来事だった。

そして、個人的な話になるが、僕はサーフィンが大好きだった。
しかし、原発事故が起こってからもう日本でサーフィンするのはやめた。
本当に大好きだったサーフィンをも奪っていった。

汚染水が海へ流されてしまったこと。

これは本当に悲しい事だった。

本当の兄貴みたいに慕っていたプロサーファーの先輩とももうサーフィンしていない。
ずっと、この人とはサーフィンをしていた。
僕にとって当たり前の事だった。でも、もうそれも出来ない。

原発事故は当時の僕の全てを奪っていった。

原発事故が起こってしまったことはとても悲しい事だった。
人生を狂わされたと思っている。
福島原発に対して色々と思うところは4年経った今も強く残っている。

でも、僕は東京に住んでいて、福島原発の電力のお陰で生活をしていたという事も知っている。
事故について強く批判する事は難しいとも一方では感じている。

とにかく僕は何も考えないで原発事故が原因で海外に出た。

そして、原発事故が無ければおそらく海外に出ることはなく、ずっと日本で生活していたとも思う。

海外に対する憧れは物心ついたころからあったかもしれない。
しかし、原発事故が無ければ、海外に出る事は無かった。

なぜならば、僕は日本が大好きだからだ。

『海外は旅行で行ければいい』という程度に思っていた。

長くなってしまったが、

何も考えないで海外に逃げた僕がこれから本当に真剣に海外に挑戦しようとしている日本人の人達に対して偉そうに何も発言する権利はない。

他大多数の海外に出て、仕事、挑戦している日本人と僕は一緒ではないという事を前もって伝えておきたい。

ニッポンという国、そして日本人としての誇り

海外に逃げた僕だが、僕は日本が大好きだ。

海外に出たからこそ見えてくるニッポンという国の素晴らしいところ、日本人の世界に誇れるところがあると感じる。
これは海外に出ないと気づかないところであるとも思う。
日本人には当たり前だからだ。
日本で生活しているだけでは気付く事が出来ないとも言える。

日本人の普通は海外、外国の人からすれば素晴らしいことでもあったりするのだ。

ニッポンという国、そして日本人として誇りを持つべきこと、そして、これらを持ち合わせていれば海外に出ても問題ないのではないかと感じる所を述べていきたい。

サービス精神

仕事の世界では契約以外の事をする事はご法度だ。

僕は日本でも外資系で働いていた為、契約以外の事はするなと上司から口酸っぱく言われていた。

でも、ふたを開けてみると多くの日本人が契約以外の事をサービスとして率先して仕事をしていた。
ビジネス的観点で言えばNGだが、こういったサービス精神は実際の現場では溢れている。
決していいことではないが、実際の現場では契約書以外の事をやらなければならない事が多々発生する。

そして、このサービス精神は他の国の人は著しく意識が低い。

そんな時に日本人は嫌な顔せず、対応する。
外国人ではそうはいかない。
言われた事しかやらない。契約上の事しか対応しない。

僕はこのサービス精神は世界にも類を見ない程、日本人が優れている点だと思う。
僕自身何度もこの日本人のサービス精神に助けられてきた。

場の空気を読む事が出来る

日本では良く『空気を読め』って言う言葉が職場でも聞く事が出来る。
海外では空気を読む事などほとんどない。

相手の表情などお構いなく、その場の雰囲気など関係なく、みな自分の意見を主張しまくる。
日本人は空気を読み過ぎるという事で非難される事もある。

しかし、僕自身海外の人達と働いていて一番思う事は『もっと空気読んでほしい』と強く思う。
本当にその場その場の対人関係や利害関係を無視した行動を平気で取るからだ。

そういった点で日本人と一緒に仕事をすると本当に気が楽だ。
日本人は本当に場の空気を読むことが出来る。

これは日本人にとって普通のことかもしれないが、他の海外の人達にはないとても良い点だ。

時間に正確

日本では5分前行動という言葉が小学生のころから徹底されて教育される。
時間に遅れる事は罪のような感じだ。
これは世界的に見ても稀だと思う。

海外、特に今僕が住むタイは時間に対してルーズ極まりない。
物事が時間通りに進まない事なんて日常茶飯事だ。
5分前行動という概念は一切ない。
会議は遅れて始まる事は多々ある。納期に間に合わない事も発生する。
日本では納期に間に合わない事なんてほぼないだろう。
でも、海外では普通だ。

これは作業する人からすればいいが、マネジメントする方からすると本当に大変な事である。
海外ではある程度の余裕を持ってプロジェクトマネジメントをしないと痛い目にあう。

時間にルーズなので物事が上手いように進まない事が多々発生するのだ。

一方、日本人は時間にはいつも正確だ。

一緒に仕事をしていて、一番日本人が信頼できる点が時間の正確さだと思う。

助け合いの精神

日本人は助け合いの精神が非常に強い。
海外では自分の受け持った仕事以外は基本的には口出ししない。
これはいい事でもあるが、困っている人、仕事のドツボにハマっている人が同じチームに居ても助けてくれない。
一概に全てとは言えないが、こういった傾向が強い。

しかし、日本人は何か困っている人が同じチーム内にいたら情報を共有してチームとして問題を解決しようとする。
これは海外ではまれだ。
海外でもチームで動くことは同じだが、チームの中の一個人、一人一人が自分の与えられた作業を黙々とこなす。
同じチームであっても人は人。あまり関係ないという事が多い。

これは日本の外資系企業でも同じだった。基本的には個人プレーなのだ。

しかし、日本人はチームとして仕事をこなしていく。
チームワーク、団結力がとても強いと感じる。

日本企業が世界でもトップレベルになった事の大きな要因が日本人の助け合い精神やチームワークなのではないかと思う。

これは世界的に見ても、日本人の強みとも言える。

日本人であることが強力な武器となる

日本は最高の国、そして国だけでなく、日本人も最高だと強く感じる。

僕はこれから海外に挑戦しようとしている日本人が出てくることをとてもうれしく思っている。
僕がとやかく言える立場ではないが、挑戦するべきだと思う。

今紹介したような日本人が世界に誇れるところは日本人にとっては当たり前のことかもしれない。
でも、世界では当たり前ではない。

中国人、インド人彼らは本当に優秀だと思う。
多くの人口を抱えており、海外に出て働いている中国人、インド人はさらに選び抜かれた優秀な人たちだ。

世界に出たら彼らのような優秀な同世代たちと同じ外国人として、同じ土俵で戦わなければならない。
彼らは本当に驚く程能力が高い。
でも、彼らには日本人が当たり前と思っているこれらの特徴を持ち合わせていない。

日本で当たり前だと思った事。これは海外では強力な武器となる。
これらの日本人の特徴を生かしていけば、彼ら優秀な世界の同世代とも対等もしくはそれ以上の活躍が出来ると思っている。

僕にとって日本人であることが世界で働く上で最強の武器だと思っている。
『Japanese Is My Weapon』だと強く信じている。

日本人はこれらの特徴をもっと日本人として誇りを持つべきだとも強く感じる。

最後に

ブログを読んでくれて、コンタクト取ってくれた人には本当に感謝しています。

ありがとうございます。

この場を借りてお礼を言わせて頂きたい。

僕自身も色々と連絡をくれた方から勉強させて貰った。
そして、今回の記事を書く事のキッカケを作ってくれたのもコンタクトを取ってくれた人たちのお陰であると感じる。

コンタクト取ってくれた人から僕が強く感じることはこれからもっと優秀な日本人が海外に出ようとしている事。

これからもっと優秀な日本人と共に働けるんじゃないかという期待と優秀な日本人と時にはビジネスの場で戦っていかないといけなくなるという焦りのようなものを同時に感じる。

もっと自分自身も成長していかないといけない。
色々な意見を聞いて、とても勉強になっていると感じます。

海外に出て挑戦しようとしている日本人がいる事を強く誇りに思う。
また、これからブログを通して海外在住者ならではの情報発信をして、少しでも海外に出ようとしてる日本人の役に立てればと思っている。

そして、僕は今強く思う事がある。

それは、インターネットには本当に色々な有益な情報が溢れているが、役に立つような情報もまだまだ足りていないとも感じている。

インターネットは未完成のジグソーパズルのようなものだと思う。

未完成のパズル

情報としてのピースが溢れているが、まだまだ情報として足りないと思われるピースも溢れている。
ブログを通して、この足りない断片的な情報としてのピースを穴埋めするように日本人に役に立つ情報を発信していきたい。

なぜなら、僕は2011年に海外に逃げて、その当時日本に対して、被災地に対して何も出来なかった。

復興に向けて多くの日本人が今も変わらず事故当時から一生懸命汗を流して日本という国の為に働いている。

『海外に出る日本人を多くしていきたい』という思いで、昨年末に僕はこのブログを始めた。

全ては僕も日本人として何か社会に役立つことがしたいと感じたからだ。

これから原点回帰で色々と海外就職や生活の事を日本に居ては分からないような、もっと社会の役に立つ情報を記載していきたいと思う。

そして、いつの日か、ブログを通して、海外に挑戦する日本人に本当に役に立つような完成したジグソーパズルを作っていきたい。