21世紀を代表する映画監督クリストファー・ノーランのおすすめ映画TOP10ランキング
今までに数多くの映画を見てきた。映画は本当に面白いし、本当に素晴らしい。
時に、自分の人生をも変えるほどの作品もあった。
自然と涙が流れてしまった作品もあった。
勉強にもなるし、映画からは本当に色々な事も学べる。
映画とは、僕にとって最高の娯楽だ。
世界中多くの人々を魅了し続けているのが映画という存在だと強く感じている。
そして、この世界中の人たちを魅了し続けている映画だが、なぜこんなにも素晴らしいものなのだろうか?
どうすれば、世界中の人々を魅了し続ける作品を作る事が出来るのか。
映画を作るうえで、何が一番大切なのか?
お金を一杯かければよい映画が作れるだろうか?
答えはNoだ。なぜなら、どんなにお金を掛けても、駄作と言われる映画は実際世の中に数多い。
著名な俳優や女優が出れば良い映画が作れるのだろうか?
これも答えはNoだ。なぜなら、どんなに演技が上手い俳優が出演している作品でも失敗作、駄作といわれる映画は多い。
確かに、お金を掛けて、演技が上手な俳優が出演すれば面白い映画が作られる可能性は高くなる。
しかし、それよりも最も重要なのが、だれがその映画の監督をするのか?ということだ。
そう。良い映画を作るうえで、その作品を撮る映画監督が誰なのかという事が一番重要であるのだ。
世界中の人々を魅了し続けている映画は大抵著名な映画監督が撮影している。
アルフレッド・ヒッチコックの『鳥』、スティーブ・スピルバーグの「E.T」、ジョージルーカスの『スターウォーズ』、ジェームス・キャメロンの『タイタニック』、黒澤明の『7人の侍』そして、スタンリーキューブリックの『2001年宇宙への旅』。
これらの20世紀を代表する映画は、いづれも20世紀を代表する映画監督が撮ったものだった。
彼らの作った映画は全世界の人々を魅了した。映画とは素晴らしいものだと世界中の人々に感動を与えた。
監督が全てとは言わない。映画に出演する俳優、脚本、お金というのも非常に重要な要素であることには間違いない。
しかし、それ以上に重要なのが、やはり誰がメガホンを取るかということだ。
良い映画を作るうえで監督がやはり一番重要なのだ。
そして、いま、20世紀が終わり、21世紀が始まってまだ十数年と間もないが、現時点で21世紀最高の映画監督といっても過言ではない人物がいる。
20世紀の偉大な映画監督たちをも超えるかもしれない21世紀を代表する映画監督になりうる存在。
それが、クリストファー・ノーランだ。
21世紀を代表する映画監督クリストファー・ノーラン
このクリストファーノーランという監督は本当に素晴らしい監督だ。
彼が作る映画は全て面白い。そして、そのどれもが名作と言われている凄い監督なのだ。
この偉大なクリストファーノーランという監督を皆さんはご存知だろうか?
ノーランを知らない人のために、まず簡単に彼の経歴を説明したい。
ノーラン監督は1970年7月30日生まれのイギリス出身。
父がイギリス人、母がアメリカ人であるため、イギリスとアメリカ両国の国籍を持つ。
イギリスで育ったため、アメリカの国籍を持つが、イギリス人としての意識の方が強いだろう。
実際彼の映画作品の多くには、イギリス出身の俳優を多く起用している。これも同じイギリス出身というところがあると個人的には思っている。
現在はロサンゼルス在住。映画を撮る上でハリウッドから近いL.Aに在住している。
クリストファーノーランが21世紀を代表する監督になるであろう5つの理由
次に、なぜ、クリストファーノーランが21世紀を代表する監督になるのか5つの理由を説明したい。
理由1.撮影手法が独特、映像美が素晴らしい。
現在の映画撮影では、デジタルカメラでの撮影手法が主流の中、ノーランは独自の撮影手法を確立させています。
それが、IMAX70mミリフィルムでの撮影です。
IMAXフィルムとは
通常の映画で使用されるフィルムよりも大きなサイズの映像を記録・上映出来る。
https://ja.wikipedia.org/wiki/IMAX
簡単に言うと、より高精度でダイナミックな映像を撮ることが出来る映画撮影手法のことです。
ノーランの映画では、このIMAX70mミリフィルムでの撮影が多用されています。
2008年に「ダークナイト」でノーランが実験的に使用し、作品が大ヒットしたことから、世界的にも認められ、今では数多くの映画でノーランと同じ撮影手法が取られるようになっています。
ノーランはIMAX70mミリフィルム撮影の第一人者なのです。
そして、CGではなく、実際の映像を撮ることをできる限り徹底している監督としても知られています。
「ダークナイト」での病院ビル丸々爆破、「ダークナイトライジング」での警官と悪党の肉弾戦の戦い、「インターステーラー」での実際の成層圏での撮影。
最先端のCG屋デジタルカメラではなく、極力実際の映像を使用することを心がけている監督なのです。
ノーラン監督の映画の映像美が凄いのは、彼の撮影手法とCGを極力使用しないリアルな描写をとらえているところにあるんですね。
ノーラン作品のどれにも共通して言える映像美はノーラン監督のこだわりからきているんです。
理由2.仕事が非常に早い。短いサイクルで映画制作をしている。
ノーランは今までに約10作品を監督として制作している。
監督ではなく、制作指揮を入れるともっとあるが、長編映画の監督としてのノーラン作品は10作品ある。
そして、1998年公開の「フォロウィング」という初の長編映画から約2年から3年間隔で映画を撮り続け、リリースし続けている。
これは非常に短いスパンで監督、制作していることを意味します。仕事が非常に早いのです。
ノーランの長編映画監督ヒストリー
- 1998年 フォロウィング
- 2000年 メメント
- 2002年 インソムニア
- 2005年 バットマン ビギンズ
- 2006年 プレステージ
- 2008年 ダークナイト
- 2010年 インセプション
- 2012年 ダークナイトライジング
- 2014年 インターステーラー
- 2017年 ダンケルク
⒋、5年のスパンで制作し、リリースするのが通常の映画監督なのだが、それよりもおよそ2倍仕事が早い。2年毎に新作が出ている計算になる。
ノーランは多くの映画を撮ることが出来る、非常に仕事が早い監督なのである。
理由3.ノーランが監督した映画は映画館に足を運んででも見たいと思わせてくれる映画の原点にかえった作品を作り続けている。
今の世の中では映画館で見る必要もない環境が整っている。
ブルーレイ、音響設備、5.1ホームシアター、 4Kテレビなど、自宅で映画館のようにして映画を楽しむことが出来る。
実際、僕も映画が大好きなので自宅のホームシアターシステムを取り入れて、映画館に近い環境で映画を自宅で見ている。
しかし、やっぱりどんなに良い環境を整えても映画館の設備には遠く及ばない。
ノーランの作る映画は先に説明したIMAXフィルムで撮影しているので、このIMAXの映像美を最大限に楽しむことが出来るのが、IMAXシアターだ。
ノーラン監督の映画はSFやアクションやサスペンスなど幅広いジャンルを扱っているが、共通して言えることが映像美が素晴らしいということ。
ホームシアターなどの相当な設備が整った環境にあっても、ノーランの作品は映画館に足を運んで見たいと思わせてくれる映画を作る監督と言える。
ノーランの映画に関しては、本来の映画の原点である映画館で見るべき映画を作る事が出来る監督なのだ。
理由4.記録的な興行収入を上げている。ビジネスとして成功している。
世界歴代興行収入の上位50位にノーランが監督した3作品がランクインされている。
「ダークナイト ライジング」が約10.8億ドルで16位、「ダークナイト」が10.04億ドルで24位、「インセプション」が8.2億ドルで49位の位置に付けている。
この世界歴代興行収入50位の作品は、ディズニーやハリポッターやジュラシックパークなどいづれも子供から大人まで幅広い層で楽しめる映画ばかり。
ノーラン監督の映画はハッキリ言って全世代が楽しめる作品ではありません。
バットマンシリーズなども、アメリカの漫画をベースにしているのに、非常に暗い映画です。
「ダークナイト」なんて本当暗い映画です。正直に子供は見るのが難しい内容です。
でも、歴代興行収入の上位に付けています。他の上位につけている作品はどれも全世代が楽しめる作品ばかりで、これは凄いことです。
映画はビジネスなので、どんなに凄い作品を作っても、お金を生み出さないと評価されません。
興行的にヒットしないと次回作の監督依頼も企画も予算も出てきません。
ノーランの映画はビジネス的にも大成功している作品なのです。ただ面白いだけではないのです。
理由5.ノーランが監督した映画は全て面白い。
ノーラン監督がなぜ凄いのか?なぜ21世紀を代表する映画監督に成り得るのか?
今まで、ノーラン監督の素晴らしい点を4つ紹介しましたが、一番重要な事は5つ目のこちらになります。
簡単に言うと、それは、ノーランが作る映画が全て面白いからです。
本当全部面白いんです。駄作が一つもないんです。全て名作と言えます。
面白い作品を作り続けていく事は難しいんです。
映画だけでなく、我々が生きる毎日にも同じ事が言えると思います。勉強も仕事も常に成功し続けていく事は非常に難しいです。
そして、20世紀を代表する映画監督たちの作品も著名な作品もありますが、実は駄作と言われる作品も多くあるのです。
しかし、ノーランの作品はどれも面白いんです。失敗が一つもない。そして、先述したように映画を凄いスピードで作り続けています。
ノーランが凄いと言われる所以は、彼が作る作品が全部面白い、良作を作り続けている所にあるのです。
今回は、この21世紀を代表する映画監督になるであろうクリストファー・ノーラン監督のおすすめ映画を紹介したいと思います。
21世紀を代表する映画監督クリストファー・ノーランのおすすめ映画TOP10ランキング
僕が個人的に面白かったと思えるノーラン監督の作品を順に紹介していきます。
正直、全部面白いんですが、その中でもより面白かった作品を順に紹介していきたいと思います。
10位 バットマン・ビギンズ
作品情報
公開:2005年
興行収入:3.7億ドル
出演者:クリスチャン・ベール、ケイティ・ホームズ、渡辺謙、ゲイリー・オールドマン
クリストファーノーランが描いたバットマンシリーズの第一作目。
もうこの映画見たときは衝撃的でした。
子供が見るバットマンでは完全になくなっていましたから。
アメコミのヒーローの中でもバットマンは結構特別で、数あるアメリカンヒーローの中でも郡を抜いて知名度や人気があります。
しかし、ノーラン監督が描いたバットマンは今までと全く違った。子供向けでは一切なくなっていました。
これは、彼が制作に関わったスーパーマンを描いた「マンオブスティール」にも同じ事が言えます。全然スーパーマンじゃないんです。全く子供が見れる映画ではなかったですね。
この映画もバットマンというアメコミの人気ヒーローを使っているだけで、本当全然子供向けのコミックを原作としたエンターテイメント映画ではなくなってました。
実は元を辿ると、バットマンってかなり暗い話なんです。
ノーランが描く前までのバットマン映画はエンターテイメント性強く、子供でも見れる内容の映画でした。
でも、実際のバットマンの原作は、法で裁けなかった悪人を法に変わってバットマンが退治するというのが元々のコンセプトです。
バットマンって、日本の漫画でいう闇金ウシジマくんみたいな話なんですよ。
正真正銘のヒーローじゃないんですね。元々はかなり影のあるヒーローなんです。
アメリカで人気が出たから、子供用に正義感強く、みんなのために戦うイメージが強いですが、本来はかなりダーティーなヒーローなんです。
なので、どちらかというとノーランが描いたバットマンは、原点のバットマンに戻ったとも言えるのです。
ノーラン監督が描いたバットマンはそういった本来のバットマンを強く描いていたと思います。
ヒーローのバットマンしか知らない僕からすると凄い新しい発想でしたね。既存の考えをぶっ壊したと思います。
バットマンビギンズというこの映画のタイトル通り、新しいバットマン、原点に戻ったバットマンを見ることが出来ます。
また、出演している俳優の人選も素晴らしかった。
クリスチャン・ベールをバットマンに起用した点が凄い良かった。
同じイギリス出身というのはあるのかもしれませんが、クリスチャンベールは本当いい俳優です。
また、この映画を見るとノーランはおそらく親日とも思われます。重要な役どころに渡辺謙が出演していますし、忍者や城など日本の文化を取り入れたと思われるシーンも見る事が出来ます。
これは後述する「インセプション」にも同じ事が言えます。インセプションでは実際に日本でも撮影が行われています。
9位 インソムニア
作品情報
公開:2002年
興行収入:6700万ドル
出演者:アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムズ、ヒラリー・スワンク
アルパチーノ、ロビンウィリアムズ主演のミステリー映画。
この映画、珍しくロビンウィルアムスが悪役を演じています。
彼がヒールを演じることがほとんどないので、かなり新鮮でした。
ノーラン映画の作風としてシリアステイストというのがあるのですが、この映画は正しくシリアスな内容でした。
コメディ映画に多く出演するロビンウィリアムスをヒールとして演じさせているところに面白さを感じます。
なお、タイトルのインソムニアは日本語で不眠症の意味となります。
不眠症は、白夜であるアラスカを舞台にしたこの映画の重要な意味を持っています。
8位 プレステージ
公開:2006年
興行収入:1億ドル
出演者:クリスチャン・ベール、ヒュー・ジャックマン、スカーレット・ヨハンセン
ノーランのバットマンシリーズでバットマンを演じたクリスチャンベールが主演するミステリー映画。
超絶美人女優のスカーレットヨハンセンも助演として出演し、いい味出してます。
物語の大筋は手品師のクリスチャンベールとヒュージャックマンの戦いを描いた作品です。
ヒュージャックマン演じる手品師の奥さんがクリスチャンベール演じる手品師に不慮の手品で殺されてしまうんです。
そこからヒュージャックマンの復讐、それに応戦するという形で戦いが繰り広げられていきます。
この映画でも、ノーランが得意とする時系列をミックスして映し出しています。ここがちょっとまたこの映画を難しくしていました。
ラストシーンは悲しい終わり方ですが、驚きます。
この映画を見ている人を騙すような、「ユージュアルサスペクツ」のような作品です。
7位 ダークナイト・ライジング
作品情報
公開:2012年
興行収入:10億ドル
出演者:クリスチャン・ベール、トム・ハーディ、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、アン・ハサウェイ
ノーランが描いたバットマンシリーズ3部作の最終章。
ノーラン監督としては最高の興行収入を上げています。一番ヒットした作品です。
キャスティングは非常に豪華です。制作費も2.5億ドルと日本円で250億円かけた大作です。
「インセプション」でノーラン監督の作品に出演したジョセフ ゴードンレヴィットとトムハーディも登場しています。
この二人は今ハリウッドで一番旬の俳優といっても過言ではないでしょう。キャスティングが凄い映画でもあります。
前作のダークナイトが偉大過ぎたため、この映画は前作ほどの評価を得ていませんが。それでも映画全体として見れば凄い映画です。
映画冒頭の航空機をジャックするシーンは圧巻です。
本当に飛行機を吊り上げて非常に危険な撮影をしています。IMAXの70mフィルムを用いて撮影された映像は本当に圧巻でした。
今現在もっとも勢いのあるハリウッド俳優トムハーディが悪役ベインを演じています。
前作のダークナイトのジョーカー役を演じたヒースレジャーには及ばないとしても、彼の役作りも素晴らしかった。特に体つきが凄まじかったです。
元々、トムハーディは『ブロンソン』や『ウォーリアー』で肉体が凄いことが証明されていますが、この映画はさらに凄い体つきとなっていました。
独特なしゃべり方も良かったです。
警官とベイン率いる悪党の戦いのシーンも圧巻でした。
こちらのシーンもCG一切なしの本当の役者、人間が戦うシーンをIMAXフィルムで抑えて、非常に臨場感溢れるシーンとなっています。
前作の「ダークナイト」よりもエンターテイメント性が強く、ノーラン映画一番の興行成績を上げたのも頷けますね。
6位 フォローイング
作品情報
公開:1998年
興行収入:4.8万ドル
出演者:ジェレミー・テオーバルド
1998年に公開されたノーラン監督初の長編映画作品。
これ本当カッコいい映画です。
後述する「メメント」と同様に、時系列がグチャグチャになって物語が展開されていきます。
映画の中で決まって流れてくる音楽もカッコよかったです。ノーランのセンスを感じました。
制作費は6000ドルと日本円で60万円ほどで制作された非常に低予算で撮られた作品です。
低予算でも良い映画というのは作れるということをノーランが教えてくれた感じでした。
この映画わざと白黒で作っているんですが、それがめちゃくちゃカッコ良く見せれています。
スタイリッシュで白黒映画ってなんか味があります。
雰囲気としては、ウォンカーウェイ監督の「欲望の翼」や「恋する惑星」のような香港ノワールのような雰囲気あり、描写が最高です。
5位 メメント
作品情報
公開:2000年
興行収入:2500万ドル
出演者:ガイ・ピアース
ノーラン監督を世界的に有名にした作品。
前作の1作目であった「フォローイング」から2年後に公開された作品です。
ストーリーは前作同様、時系列をグチャグチャにして説明していきます。
この映画非常に理解するのが難しいです。
前作と同じ手法ですが、前作は物語が終盤に向かうにつれて誰にでもわかるような話になっていましたが、これはそれとは異なり終盤になっても映画がエンディングを迎えても理解するのが非常に難しいんです。
なぜなら、10分ごとに記憶をなくしてしまうのが主人公だからです。これが相重なって理解するのを難しくしています。
妻殺しの犯人を探すというのが大筋のストーリーです。
何度見ても理解出来ない可能性もある非常に難解な映画でもありますが、何回もよく見ていくと色々見えてきます。
この映画、脚本が良くできています。何度見ても面白い映画でした。
4位 ダンケルク
作品情報
公開:2017年7月公開予定
興行収入:-
出演者:トム・ハーディ
2017年公開予定のクリストファーノーランの新作。
第二次世界大戦時のダイナモ作戦というナチスドイツと連合国軍の戦い、大規模なイギリス軍による撤退作戦の歴史的史実を映画化した作品です。
今現在謎に包まれたままで詳細は明らかになっていませんが、大ヒットは間違いないと思います。
この映画は、ノーラン監督が初めて史物、戦争映画を扱う作品になります。
主演は「ダークナイトライジング」、「インセプション」のノーラン作品にも出演しているトム・ハーディが演じることになっています。
トムハーディはこの映画でノーランの作品に3作目の出演となります。おそらくノーラン監督のお気に入りの俳優なんでしょう。
そして、この戦争映画はイギリス軍を扱った物語となります。
トムハーディもノーラン監督もイギリス出身です。
自国のこと、歴史的史実の話になるので、おそらく気合の入り方も監督、俳優共にハンパではないはずです。これが大ヒットすること間違いないと僕が思う理由です。
ノーラン監督の作品はどれもメッセージが強いものが多いので、この戦争映画もただの史実を映画にするだけでなく、ノーラン監督の何かしらの戦争に対する強いメッセージが込められてくるに違いありません。
この映画は絶対映画館で見た方がいいですね。
ノーランの映画はDVDやブルーレイじゃなく映画館で絶対観て欲しいです。
本当映像が凄いので、彼の作る映画の良さが実感すると思います。
次回作のダンケルクは2017年7月公開予定です。劇場へぜひ!
3位 インセプション
作品情報
公開:2010年
興行収入:2.9億ドル
出演者:レオナルド・ディカプリオ、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、トム・ハーディ
レオナルド・ディカプリオ主演のノーラン作品。
この映画は脚本、物語の設定が非常に良く出来ています。
夢の中と現実世界を生きる。現代の技術でいう現実とバーチャルリアリティ(VR)の世界を行き来するような感じの話です。
現実世界でも近い将来起こりうるような近未来の話を描いています。
この映画では、日本でも撮影が行われていて、日本の新幹線や城などを見ることが出来ます。
バットマンビギンズでも日本の忍者や城などが描かれていました。おそらくノーラン監督は日本フリークなんじゃないかなと思います。
日本を代表するハリウッド俳優渡辺縁もこの作品で、ディカプリオ、ジョセフゴードン、トムハーディと並ぶ重要な役どころで登場しています。
「インセプション」は、面白いという点ではノーランの映画で一番の映画ともいえます。
暗いシリアステイストが多い、そして少し理解しづらいノーラン映画の中では、この映画は一番エンターテイメント性あり、理解しやすい大衆受けする作品でした。
まぁでも、展開は目まぐるしく変わるので、しっかり見てないとすぐ理解できなくなってしまいますがね。
あと、この映画は、ラストシーンもめちゃくちゃ良かった。
物議を醸すというか、誰かと一緒に映画を見に行ったら必ず議論してしまう、観客に投げかけているような終わり方です。
2位 ダークナイト
作品情報
公開:2008年
興行収入:10億ドル
出演者:ヒース・レジャー、クリスチャン・ベール
これは、本当凄い映画です。
クリストファーノーラン監督作品としては、2番目に興行的にヒットした作品です。
しかし、この映画は、全世代に受け入れられるような、ヒットするような内容では決してありません。
全体的に非常に暗い映画で、なぜこの映画が興行収入的にも歴代24位に付けたのか疑問に思ってしまうほどです。
なぜ、この映画が大ヒットしたのか?名作ばかりのノーラン映画の中でも傑作と言われるのか?
それは、悪役であるジョーカーを演じたヒースレジャーの存在があります。
ヒースレジャーはこのダークナイトに出演したのちに、自殺してしまい亡くなってしまっています。
この映画の公開直前で亡くなってしまっているんです。
ハリウッドの俳優は役になりきるために、徹底的に役作りを行うことで知られています。
ヒースレジャーも若手ながら、この世代では群を抜いた演技力を持つ演技派俳優でした。
そして、徹底的にジョーカーになりきるために役作りを行ったと言われています。
もう分かるかと思いますが、ヒースレジャーが自殺してしまったのは、このジョーカーを演じたせいだと言われています。
ジョーカーになりきるために、自分を追い込み、実際に精神を病んでしまったと言われているのです。
確かに、この映画を見るとわかります。映画の中のヒースレジャー演じるジョーカーは凄かったです。本当気持ち悪いほどよく演じていました。
演じているのか、実際に精神がおかしくなっているのか分からなくなるほどの演技を魅せていました。
ヒースレジャーの演技を尻目に、主演のバットマンを演じていたクリスチャンベールが完全に影に染まっていました。
クリスチャンベールもオスカー俳優で徹底的な役作りと演技力が高い俳優として知られています。
しかし、主演のバットマンであるはずなのに、悪役のジョーカーのイメージが強すぎて、バットマンが影に染まってしまっているんです。
実際に、ヒースレジャーが自殺する原因を作ってしまったのかは定かではないですが、そう言われてもおかしくないほどの演技を見せています。本当にジョーカーになりきっています。凄いです。
この作品でヒースレジャーはアカデミー賞助演男優賞も受賞しています。
ヒースレジャーが演じたジョーカーがこの映画を傑作にしたと言って過言ではないでしょう。
また、この映画の凄いところは、アクションも凄かったです。
ジョーカーが病院を爆破するシーンがあるのですが、実際の病院を爆破しています。
CGじゃないんですね。本物のビルを丸々爆破しているんです。
凄い迫力です。
やっぱりCGって作り物なんで、どんなに綺麗に作っても現実味がないんです。
この映画ではCGはほとんど使用しないで作成されています。ノーランはたぶんCG嫌いなんです。
より本物に魅せたかったんだと思います。
IMAXフィルムがより一層迫力ある形で病院爆破のシーンを魅せてくれています。やっぱり、ノーランの映画は映画館でみるべきですね。
「ダークナイト」は暗い雰囲気の内容ではあるんですが、この映画見れば、なぜここまでヒットしたのか分かると思います。
非常に良く出来たノーラン監督を代表する作品です。
1位 インターステーラー
作品情報
公開:2014年
興行収入:6.7億ドル
出演者:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、マット・デイモン
僕の中でノーラン監督の現時点での最高傑作の映画作品は「インターステーラー」です。
この作品も、「ダークナイト」と同様凄い作品です。
この1位の「インターステーラー」の話の前に、少し違う話をさせていただきます。
冒頭で書いた通り、20世紀には数多くの著名な映画監督がいました。
数ある著名な監督の中でもスタンリー・キューブリック監督が20世紀最高の映画監督だったと個人的に僕は思っています。
なぜなら、「時計仕掛けのオレンジ」、「2001年宇宙への旅」、「シャイニング」、「フルメタルジャケット」などキューブリックが作った映画はどれも20世紀を代表する名作ばかりだからです。
スタンリーキューブリックは、今現在の映画に多くの影響を与えた20世紀を代表する映画監督でもありました。
そして、名作ばかりのキューブリック作品ですが、その名作の中でも「2001年宇宙への旅」は最も良い映画だと思っています。
これは僕だけじゃなく、世界的にもそう評価されています。非常に評価の高い作品です。
この「2001年宇宙の旅」は1968年に製作された映画で、この後に続く「スターウォーズ」、「ブレードランナー」、「E.T」、「インデペンデンス・デイ」、「アバター」など数多くのSF映画に影響を与えた、SF映画の元祖とも言われています。
1968年から今の今までに数多くのSF映画作品が作られているわけですが、この元祖とも言えるキューブリックが製作した「2001年宇宙への旅」に超える作品は出てきていないのが実情でした。
50年間、この「2001年宇宙への旅」という映画がずっとSF映画としての頂点に立っていたんです。
SF映画を作る上で重要とも言えるCGやVFXなどの撮影手法は時代が進むにつれてどんどん進化しているのに、このキューブリックが50年も前に公開した作品を超えるSF作品は一切出てこなかったんです。
でも、ノーランが2008年に公開したこの1位の「インターステーラー」がSF映画の歴史を塗り替えたました。
物語は、砂嵐によって滅亡の危機に陥っている近未来の地球が物語の舞台で、地球の外に出て人間が暮らせる世界を探すというのが大体のあらすじです。
この物語設定、スタンリーキューブリックの「2001年宇宙の旅」に酷似しています。
正直そのままと言ってもいいくらい似ています。
僕は、ノーランが敢えて50年前に作ったスタンリーキューブリックの「2001年の宇宙への旅」に似せて作ったと思うんですね。
ノーランが描いた「2001年宇宙への旅」のリメイクと言ってもいいかもしれない。本当似ています。
「インターステーラー」見たことなければ、まずキューブリックの「2001年宇宙への旅」を見て、それから見るようにしてみてください。
なんとなく僕が言っていることがわかると思います。
そして、1968年に公開されたキューブリックの「2001年宇宙への旅」では、非常に不可解な終わり方で映画が幕を閉じます。
本当最後が謎めいた終わり方をするんです。ラスト10分は衝撃的なエンディングでした。
このノーランが描いた「インターステーラー」では、「2001年宇宙への旅」の不可解な、謎めいたエンディングシーンの続きを見せてくれるような映画でした。
そして、ノーランが描いた「宇宙への旅」のその先には人間の感動がありました。エンディングが本当素晴らしかった。
僕は、この映画を見た時、「インターステーラー」が50年間越えられなかったSF映画の原点であり頂点であった「2001年宇宙への旅」を超えたと感じました。
エンディングが本当素晴らしかった。これが、ノーランがキューブリックを超えたと僕が感じた理由です。
インターステーラは本当面白くて、感動する映画です。
映画ファン、SFファンでなくても楽しめると思います。
僕が一番おすすめしたいノーラン映画の「インターステーラー」ぜひチェックしてみてください。
きっと感動しますよ。
最後に
クリストファーノーラン監督の映画は本当どれも面白いです。
もし見たことなければ、今回紹介したいづれかの映画を観てください。
きっと、ノーラン監督のファンになること間違いないと思います。
これからもノーランは面白い映画を続々公開していくと思いますしね。2017年のダンケルクを劇場で見るのもありかもしれません。
16世紀のウィリアム・シェイクスピアは、何世紀にも渡って、世界中の人たちに愛され続けています。
彼が亡くなった後も何世紀もシェイクスピアの小説は語り継がれて、愛され続けています。
おそらく、ノーラン監督の作った映画はシェイクスピアと同じように今後何世紀にも渡って引き継がれていくんじゃないかな。そんな風に思います。
ノーランの映画見てると、クリストファーノーランと同じ時代を生きていれてめちゃくちゃ幸せだなと感じるんですね。本当それくらい凄い監督なんです。
これからも世界中の映画ファンを魅了し続けるノーランの映画を見続けていきたいです。