タイで自分の身を守る為に必要な3つの事
本日2015年1月20日中東シリア イスラム国に拘束された日本人2名が動画サイトにて処刑宣告を受けた。
私自身、映像を見て衝撃を受けた。
拘束されていた日本人のうち一人を以前Webサイトやテレビで見たことがあったからだ。
ネットを使用し調べていくとこの人が後藤健二さんであることが分かった。
やはり私が以前見た事がある人と一致した。
私は学生時代に世界の紛争地帯を取材しているジャーナリスト、カメラマンに憧れていた所があった。
ゴルゴ13がM-16片手に世界の紛争地帯を渡り歩くように
戦争カメラマンもカメラ片手に世界の紛争地帯を渡り歩いてその土地の情勢を世界に伝える、不純な理由だが男のロマンというか単純にカッコいいと思っていた。
戦場カメラマンの一之瀬泰造、不肖 宮嶋茂樹の本は全て読んだ。
この後藤健二さんにいたっては何年もの間紛争地帯を取材している紛争ジャーナリストのプロフェッショナルだ。
自己責任と言われれば、それまでだが、海外にいる同じ同胞の日本人として解放される事を心より望んでいる。
この後藤健二さんのようにどんなに経験がある人でも、海外ではいつ犯罪被害に遭ってしまうか分からない。
海外では日本よりも犯罪に巻き込まれるケースが増える。
彼ら二人は世界でも最も危険な中東の地域に行っていた為、このような事が起こってしまう事はある程度想定していたかもしれない。
海外に住んでいる中でも非常に特殊なケースだ。
しかし、海外では自分の事は自分で守ることが鉄則だ。
シリア、イラク、タイどこであっても日本を一歩出た以上、日本に居る時以上に自己責任となり、自分を守っていかなければならない。
私が生活するタイはイスラム国があるシリアやイラクとは全くと言っていい程異なり、治安が良い。
それでも同じ海外である点は変わらない。
海外にいる以上日本に居るときとは違うのだ
ある程度の自己防衛が必要だ。
トラブルを未然に防ぐことやトラブルに巻き込まれてもなんとか自分の力でくり抜ける力、スキルが必要だ。
今回タイで生活する上で自分の身を守る為に必要な3つの事を説明したい。
これを守っていればある程度のトラブルは回避可能だ。
タイで自分の身を守る為に必要な3つの事
無知にならない事
タイの文化や風習を理解し尊重する。
タイ人の事を理解する事。
タイ人はプライドが高い。
日本人では当たり前のこともタイ人では当たり前ではなく、些細な事がタイ人を傷つけてしまい、トラブルが発生してしまう事がある。
タイの王様、王族関連のタブー噂話をするのは余程仲良くなったタイ人でない限り、しない方が身のためだ。
ある駐在員がタイのお札を自分の顔写真と合成してFacebookにアップロードした。
その写真は会社内で広まり、タイの王様をバカにしているという反感を買い、赴任して数か月で日本へ帰国を余儀なくされた。
王様に対するタイ人の尊敬、愛は計り知れない。
あなたが冗談で行ったつもりが悲惨な結果を招いてしまう。
危険な場所、見知らぬ人には近づかないこと。
バンコクではどこが危険かというところはないが、タイの南部三県は独立運動をしており非常に危険だ。
タイ人でもいく事を拒む程、治安が安定していない。テロも頻繁に起こっている。
今はネットで何でも検索、チェックする事ができる。
何処かに行くのであればかならず事前にチェックしておくこと。
また、バンコクの街中では気軽に話しかけてくる人がいるが、まず近づかない事。
友達を作りたいのであれば語学学校やその他色々な出会い、友達を作る場所がバンコクには腐るほどある。
街中では安易に話しかけられても無視しよう。
最後は語学力がモノを言う
トラブルに巻き込まれた場合語学力がモノをいう。
残念ながらタイではまだ英語が街中ではあまり通用しない。基本タイ語オンリーな世界だ。
1992年にオーストラリアで日本人観光客が麻薬密輸の罪で懲役15年から20年の判決を受けた。
この事件は冤罪であったのか、本当に麻薬密輸目的だったのか定かではないが、
実際に事件当時、逮捕・捜査から公判にいたるまで能力のある通訳が立ち会わなかったため、
発言の意図が正しく伝わらず十分な主張ができなかったなどの問題が起こった。
言葉が出来ないと何かあった時に自分の主張、意見を言う事が出来ない。
相手の事も理解出来ない。
タイではタイ語しか通用しない事がまだまだあるのが現状だ。
タイの警察官はまず、英語は喋れない。
今後ASEAN,AEC統合に伴い、英語が一般市民にも普及して英語がタイでも通用する事は間違いないと思う。
しかし、タイ語は何かあった時自分の主張をする上で絶対に必要になる。
簡単な単語でも良いので覚えておくこと。
もし、タイ語が出来ないのであれば仲の良い友人を作っておくこと。
何かあった時に電話をして翻訳して対応して貰える。
実際私自身もこのケースに当てはまる。
車の事故を数回起こしているのだが、始めの頃はタイの友人に連絡して対応して貰った。
タイでは事故を起こしても警察を呼ばす、保険屋だけで処理される事があるのだ。
実際私も初めての事故は保険屋だけで処理されてしまい、非常に戸惑った。
友人に助けてもらい問題は何もなかったが、言葉が喋れないと自分の都合の悪い方に解釈されていたかもしれない。
私は以上の3つの事を心掛けているだけでタイでは未だ何の被害にもあった事がない。
一般の日本人よりもローカルな所にも行っているし、夜中も一人歩きしている。
何も問題ない。
最低限の3つのルールを守っていればタイではまず問題ないと思う。
これ以上日本人が海外、タイで犯罪に巻き込まれないよう、まずはあなた自身で自分の身を守る術を手に入れて
海外、タイでの生活を十分にエンジョイして貰えればと思う。
タイ人は優しいし、いつも暑く気候もいい、日本人にとって住みやすく非常に良い国だ