タイ駐在員が任期途中で突然日本へ帰国してしまう3つのパターン
タイの駐在員は基本3年の任期を会社に命令されてタイに駐在する。
私もタイの駐在員の多くの方たちと仕事してきた。
中には4年や5年など長くなる人もいるが、基本的にはみな3年で日本へ帰任している。
任期が長くなっている駐在員は割と役職が上の人が多いかもしれない。
長くなる人もいるが、基本的には3年周期で駐在員が交互に入れ替わりをしていく。
しかし、この3年周期の任期を終えず、日本へ帰国してしまう駐在員の方たちも少なからずいる。
しかも、何の前触れも無く、突然日本へ帰国してしまうのだ。
引継ぎもお別れの挨拶も何もない状態で日本へ帰ってしまうのだ。
あたかも最初からいなかったの如く、パッと消えてしまうような感じだ。
基本的には駐在員はみなタイが好きで3年の任期をしっかり終えて、帰任する。
100人いたら一人か二人の人に該当してしまうようなごく少数。
割合としては1%か2%くらいだが、このように突然帰国してしまう駐在員がいるのだ。
タイ駐在員が任期途中で突然日本へ帰国してしまう3つのパターン
プロジェクトが計画よりも早く進み予定よりも早く帰任したという良いパターンもあるが、
今回は悪いパターン、失敗して日本へ帰国を余儀なくされた駐在員の人達の3つのパターンを記載していきたい。
その1.タイ人と上手くいかない
タイで仕事をやっていくためにはタイ人と上手くやっていく事が一番重要だ。
日本ではあ・うんの呼吸で言わなくても分かるような仕事も、タイ人とでは上手くいかない事はザラに起こる。
タイ人を上手く使って業務をしていく事がタイで仕事を上手く進める為には不可欠の事と言える。
タイ人でもめちゃくちゃ優秀な人はいる。
何処の国にも優秀な人はいるし、仕事は出来ない人はいる。
一概に日本人よりタイ人の方が仕事が出来ないとは言えないが、やはりタイ人との仕事は上手くいかない事が多い。
何回注意すればいいのか、何度フォローすれば気が済むのかという程同じミスを繰り返し続けたりする。
ある駐在員の方の業務引継ぎで後任の駐在員に下記のような言葉を残した。
『あいつら(タイ人)に何を言っても無駄だよ。3年間言い続けたけど何も変わらなかった』
これは極端な例だが、確かにタイ人は何度も同じようなミスが起こしたりしてしまう。
でもこんなタイ人と一緒に働く事になってしまっても、彼らと上手く仕事をこなしていかないといけない。
3年の任期の間に何も問題を起こさず、タイ人も育成しつつ、与えられた任務もこなさなければならない。
これは結構難しい事でもある。
ある駐在員のもとで働くタイ人が同じミスを繰り返していた。
この駐在員の方はいつもピリピリしたような雰囲気の方でミスをしたタイ人に対して怒鳴り散らしていた。
しかもかなり汚い言葉で罵っていた。
『クソだな。』『頭悪すぎ。』『どうしようもない。』
最終的にこの駐在員は突然いなくなってしまった。
罵られていたタイ人がこの駐在員よりも上の上司へ相談したのだ。
またほかのタイ人からも同じような相談が上がっていた為、会社側がこれ以上マネジメントさせるのは危険と判断し、帰国をさせたのだった。
日本では上司が絶対で部下は上司の事を必ず聞いて仕事しなければならないかもしれないが、タイでは部下の機嫌も取りつつ仕事を回していかないといけないのだ。
企業側もタイ人スタッフに対して、上司に対するアンケートなども取っており、部下から評価されることもあるのだ。そして評価が悪いと帰国を命じられてしまう事も起こりうる。
また、他の実例を挙げると下記のような悲惨なケースもあった。
ある駐在員がある人物の写真とその人の写真を合成し、ちょっとふざけた感じのアイコラ画像を作ってFacebookへアップしてしまった。
そのアップした画像がタイ人スタッフにシェアされてしまい、タイ人スタッフ全員にシェアされてしまった。
この画像を見たタイ人は激怒し、シェアされた翌日からタイ人スタッフから猛烈な批判を受けた。
そして、最終的にこの方も突然の帰国となってしまった。
しかもこの方の場合はタイに駐在していた事業体を解雇させられる形での帰任となった。
私が今まで見てきた中で最悪の形での帰任だった。
おそらく本人はちょっとした遊び心でふざけた画像をアップしたつもりだったと思うのだが、
基本的にちょっとでもふざけた事を言うのはご法度なことがあるのだ。
完全なるタブーなのだ。
今までに2人の駐在員がこのケースで帰国してしまっていた。
タイ人と上手く付き合っていかないと突然の帰国となってしまうのだ。
その2.タイが合わない
ある駐在の方は赴任当初からずっとタイが合わないと漏らしていた。
この方はかなり偉いポジションで赴任されてきた人だった。
タイは合わないといつも飲み会で愚痴をこぼしていた。
東南アジア等の発展途上国が合わないようだった。
最終的にタイが合わず体を壊してしまい、会社に要望する形で3年の任期を終えず、1年で帰任してしまった。
タイが合わず帰国してしまったこのケースはたった一人だった。
自分が望んでいようが、望んでいなかろうが、タイが合わないと病気になってしまい、帰国となってしまう。
その3.タイ女性関係
駐在員も夜遊びが激しい人が結構いる。
そして、とことんタイの夜の女性にハマってしまう駐在員がいる。
みな遊びと割り切っているのだが、その一線を越えてしまう人たちがいるのだ。
妻子を日本に残したままで単身赴任で来ているケースで会社で借りているマンションにタイ女性と同棲し、愛人関係を築いてしまっているのだ。
私の周りにも2名このパターンに当てはまる駐在員がいた。
そして、タイ女性との浮気がばれてしまい、妻から帰国の要請を会社に出されてしまい、突然の帰国となるのだ。
一人はタイ女性に心底惚れられてしまい、離婚寸前までいってしまっていた。
この駐在員自体も離婚してタイ女性と一緒になる気満々の状態だった。
これはかなり危ない。
今度他の記事で載せたいと思うが、”既婚者を狙うタイの女”というのが存在するのだ。
私はこの駐在員が帰国した後に愛人関係を結んでいたタイ女性のカラオケ屋に行って事情聴取をしたのだが、
完全に金目的だった。
店を開きたいとか抜かしていたのだ。
駄菓子屋だが、なんだかしらないが、お菓子を売る自分の店を田舎に開きたいと言っていた。
そのために日本人である彼のサポートが必要とのことだった。
仮にも本気で好きになったのならば離婚して一緒になっても全然いいと思うのだが、これはただの詐欺以外の何物でもないとしか言えなかった。
このことは本人には伝えられていないが、日本へ突然の帰国をしてよかったと思っている。
あくまで遊びと割り切って、一線を越えないようにした方が身のためだ。
最後に
このような駐在員を私は今まで見てきた。
もしあなたもタイ駐在が決まったら、上記の事に気を付けてタイ駐在を始めて頂ければと思う。