タイ政府観光庁が作った2つの意味を持つ最強ステマ動画 『I hate Thailand』
Youtubeに面白いタイの動画がある。
題名は『I hate thailand』
『タイが嫌いだ』
題名を見たら、内容はタイが嫌いな人がアップした動画だと思うだろう。
しかし、これは観光客をタイに呼び寄せる為にタイ政府観光庁が作った動画なのである。
既にYoutubeで200万回再生されている。
多くの人を惹きつけている。
I hate thailandのあらすじ
主人公の西洋人バックパッカーJamesがタイ旅行中にバックをなくしてしまい、パスポートもなくなり、有り金も殆どなくなり、
I hate this place,I hate Thailandと嘆く場面から動画が始まっていく。
タイには1週間の旅行のつもりで訪れていて、このタイ旅行は今までの人生の中で最高の旅行になりつつあったとのことだった。
しかし、そんな矢先バックを盗まれてしまい、天国から地獄に落とされたかのように、タイが嫌いだと嘆くのである。
そんなタイが大嫌いになったJamesが途方に暮れたように道端を歩いている所を
バイクに乗った一人のタイ女性が声を掛けてくる所から物語が好転していく。
タイ人の優しさに触れていき、心情が変化していく。
そして、タイのローカルの友達を作っていき、ついにはタイの子供に英語を教える学校の先生となり、タイを好きになっていく。
最後のシーンでは流暢なタイ語を喋れる程タイに馴染んだ主人公Jamesが出てくる。
1週間旅行だったはずが、最終的に2年間タイにいることになっているのだ。
動画の初めに出てくる主人公と最後に出てくる主人公の表情が全くと言っていい程対照的で最後は笑顔で締めくくる。
タイが大好きになったというところで動画が終了する。
動画に隠された2つのステマ
この動画はタイの政府観光庁がタイを訪れる外国人向けのプロモーションだけでなく、
タイ国民に対しても、旅行者に親切にする事、旅行者が困った時に助けてあげる事を訴えかけている。
旅行者にはタイ人の優しさや美しいビーチ、自然をプロモーションし、
タイ国民には旅行者に親切にするよう促す2つのステマがこの動画には含まれているのだ。
I hate thailandという題名で釣っておいて、動画の冒頭はあたかも個人がYoutubeに上げたような動画のつくりになっていて
上手く視聴者を騙すことに成功している。
この動画には一切政府観光庁の名前は出てこない。
そして、中身を見ていくと最終的にはタイが大好きになっていく作りとなっている。
既に200万回も再生されている超ヒット動画でもある。
タイの政府観光庁やるなぁという感じを受けた。
約5分程の動画だが、続編を作ってほしいと思う位、上手く出来ている。
映画化してもいい位映像も綺麗で音楽も良くマッチしている。
是非、見てみてほしい。
I hate Thailand