世界を知る事が出来るおすすめドキュメンタリー映画ランキングベスト10

映画

映画には色々なジャンルがあります。

この映画のジャンル全てにおいて共通していること。

それは、脚色を加えられているという事です。

その映画で取り上げられたことが実際の現実世界で起こったノンフィクションであろうとも、作られた世界であるフィクションであろうとも、脚色が加えられています。

映画とは実際に体験した人が出演しているわけでなく、背景なども全て作られた世界が描かれているのです。

リアルに近い世界を描いている映画は多くありますが、言ってしまうと虚構の世界であるわけなのです。

しかし、そんな作られた世界である映画の中に一つだけありのまま、実際のままを記録した映像を扱う映画ジャンルがあります。

それが、ドキュメンタリー映画です。

ドキュメンタリー

本当に起こった事を記録した映画であるドキュメンタリー映画は私たち観客に本当に起こったありのままの姿を伝えてくれます。

このドキュメンタリー映画は私たちが知らない世界のありのままを伝え、本当に起こったそのままの事実を教えてくれるのです。

ドキュメンタリー映画に虚構や作られた世界は存在しません。

アクション映画のようなダイナミックな爆発も無ければ、恋愛映画のような誰もが羨むような美しい恋人たちも出てこなければ、ヒーロー映画のような正義の味方も存在しません。

ドキュメンタリー映画はありのままの人間の世界、人間の生活を見る事が出来るのです。

事実は小説よりも奇なりという言葉がありますが、時にドキュメンタリー映画は作られた映画以上により考えさせられるものがあります。

今回はこのドキュメンタリー映画というジャンルにおいて世界を知る事が出来るおすすめの映画を紹介したいと思います。

世界を知る事が出来るおすすめドキュメンタリー映画ランキングベスト10

世界を知るドキュメンタリー

映画の歴史を紐解いてみると、元々映画はドキュメンタリー映画が発祥となっています。

実際の出来事を記録したものが映画の始まりだったのです。

そんなドキュメンタリー映画は今までの作られたもの、個人で作られたものも含めかなりの数があります。

今回紹介するドキュメンタリー映画は全てTSUTAYAでもレンタルしている有名な作品を集めました。もし気に入った作品があればツタヤに行って借りて見て貰えればうれしく思います。

10位 華氏911

ドキュメンタリー映画

作品概要

公開:2004年
監督:マイケル・ムーア
主演:マイケル・ムーア、ジョージWブッシュ、オサマ・ビン・ラディン、サダム・フセイン

ドキュメンタリー映画で外すことが出来ないマイケル・ムーア監督の映画。

この監督の映画は日本でもとても有名です。この作品は彼の作品の中でも一番といってもいい程有名で、日本全国でも劇場公開されています。カンヌ映画祭でもベストピクチャー賞を受賞した作品です。

なぜこの監督がスゴいかというとタブーに真っ向から挑むからです。

世の中にはそしてどの世界にもタブーというモノが存在しています。

家庭、会社、人間関係などタブーはどの世界にもあります。

知りたいけれど、知ってはいけない、追及してはいけない禁忌です。

このマイケルムーアはアメリカが持つタブーを追及する監督として名を馳せたドキュメンタリー映画監督です。

この映画は2011年のアメリカ同時多発テロそしてアフガニスタン、イラク戦争へと突入していったアメリカのタブーを追及しています。

僕はマイケルムーアは愛国心の強い人なんだと解釈しています。

一見アメリカ政権批判をする反国主義に見えますが、アメリカが好きだからこそ、アメリカの悪い部分を追及して是正しようとしているのです。彼の映画作品も全て観てきていますが、一貫してアメリカの悪い部分、ガンと思われる部分にフォーカスしたドキュメンタリー映画ばかりです。

ドキュメンタリー映画を観るならばマイケルムーア監督の作品は一見しておくべき映画です。

その中でもこの華氏911は全世界の人をも巻き込んだテロとの戦争の闇の部分を描いています。

テレビの報道だけを見ていると9.11を起こしたウサマ・ビンラディンは絶対悪のように見えます。しかし、実はアメリカ政権と友好な関係にあったのです。

9.11はこの映画で追及された以外にも不可解な点が数多いです。

アメリカの歴史を見るとこういった所多いんです。サダムフセインしかり、イスラム国しかりです。

アメリカ国民のみならず、全世界の人々が見ておくべき映画です。

9位 スーパーサイズミー

最高のドキュメンタリー映画

作品概要

公開:2004年
監督:モーガン・スパーロック
主演:モーガン・スパーロック

ファーストフードチェーンで世界的有名であるマク〇ナルドだけを1か月食べ続けたら、いったい人間はどうなってしまうのか?という記録を取り続けたドキュメンタリー映画。

一見すると電波少年的なとても下らない内容ですが、ファーストフードは私たち日本人にも身近なもので良く口にする食べ物の一つだと思います。

僕もたまに無性にファーストフードが食べたくなる時があります。食べた後に後悔する事が多いんですが、やっぱり美味しいなとも感じますし身近なものなんです。

この映画の主人公兼監督自体が実験体となりの実験を映像に記録してきます。

健康体の男性で肥満でも痩せてもいません。

しかし、実験を日に日に続けていくにつれ、体重は膨れ上がっていきます。

シャブ中の中毒症状のような病状も出てきます。

僕自身、身近なもので良く口にしていたファーストフードを取り上げていたので興味津々で、最初は面白おかしく見ていたんですが、途中からかなり深刻な感じの雰囲気に変わっていきます。

身を粉にして挑み続ける姿が何とも言えません。

なお、アメリカではこの映画のタイトル通り、スーパサイズというサイズがあります。日本でもLサイズやLLサイズがありますが、それのスーパーサイズ版ですね。アメリカのマックはとにかくサイズデカいですよね。

この映画公開後、スーパーサイズの販売を中止したという結果をもたらす事になった映画でもあります。影響がデカかったのでしょう。

8位 This is it

エンターテインメントドキュメンタリー映画

作品概要

公開:2009年
監督:ケニー・オルテガ
主演:マイケル・ジャクソン

アメリカのスーパースターマイケルジャクソンを描いた映画。

僕の中ではマイケルジャクソンは変な人です。

一時代を築いた時のマイケルを知らないので、黒人から白人に整形し、奇行が目立つ変な人っていう印象なんです。

シンガーとして有名だという事はなんとなく知っていたけど、なんでここまで愛されているのか良く分からないというのがもっともな所でした。

そんなマイケルジャクソンがこの映画のタイトルと同じ『This is it』というコンサートを2009年に行う事を決定し、公演の直前で亡くなってしまう事件が起きてしまいました。

この映画を観るとマイケルは凄い、ただただ凄い人なんだと感じさせてくれます。

なぜ、世界中の人たちが彼を愛し続けているのかなんとなくわかる映画です。

肌の色を変えた変わった人に思えますが、これもアメリカの闇の部分、差別の歴史、白人への憧れがあったりするんです。

僕は旅行が好きで世界中色々旅行してきたんですが、その土地土地のクラブに行くのが結構旅行の一つの醍醐味になっています。僕の中でマイケルの曲は一番です。たぶん多くの人がそうだと思います。

マイケルは今の世代でもクラブで流れたら盛り上がります。こんな何十年もクラバーに愛され続けている歌手はマイケル以外いません。

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いまの僕の中ではM.Jといえば、マイケルジョーダンではなく、マイケルジャクソンです。

7位 不都合な真実

環境系ドキュメンタリー映画

作品概要

公開:2007年
監督:デイビス・グッゲンハイム
主演:アル・ゴア

1993年から2001年ビルクリントン政権下のアメリカ副大統領アル・ゴアが環境問題を扱った講演を行った際に撮られた映像をドキュメンタリー映画化した作品。

アルゴアは政治家としてのイメージが強いですが、環境問題に扱う活動家としても著名です。

アカデミー賞でドキュメンタリー映画賞も受賞した作品です。アルゴアはこの映画の活動を認められてノーベル平和賞を受賞しています。

この映画で扱われたデータやアルゴアの私生活(光熱費だけで30万円を使用している)などバッシングも多かった問題作でしたが、とにかく、この映画観た時は衝撃的でしたね。

僕はサーフィンが好きで環境問題等についてより他の人よりも強い関心があります。

特にこの映画で描かれている気象データや地球温暖化の話はより一層強く考えさせられるものがありました。

温暖化はしていない、しているといった議論がありますが、僕は温暖化していると思っています。

なぜなら、僕がサーファーであり、色々な海を見てきて、サーファーの話を聞いてきたからです。

まず、サーファーの年配の先輩たちが言っていたことがあります。

それが、水温が上昇しているという事です。冬の湘南の水は昔より確実に暖かくなっているということでした。

これは水温が上昇している事だと考えています。

また僕自身が日本の海を見て来て思うのは、海水が上昇しているということ。

多くのサーフポイントのビーチがドンドン狭くなって行っていると感じます。

昔の湘南の写真を見るとカリフォルニアのビーチのようにとても広いビーチなんですが、今の湘南は昔に比べて確実にビーチが狭くなっています。北関東茨城のビーチも僕が見てきただけでも狭くなっていますし、海水上昇して昔ほどいい波が立たなくなってしまっています。

これからどうなっていくのか?この映画で描かれていた事、仮説が正しいのかは定かではないですが、環境についてとても考えさせられる映画です。

地球上に住む人達が決して無視する事が出来ないこの環境問題を扱ったドキュメンタリー映画を一度見てみてください。

6位 クレイジーイングリッシュ

クレイジーイングリッシュ

作品概要

公開:1999年
監督:チャン・ユアン
主演:リ・ヤン

中国の英語勉強法として著名な李陽(リーヤン)の姿を収めた中国のドキュメンタリー映画

この映画はめちゃくちゃ面白いですね。

この映画で映し出されるリーヤン先生の英語勉強法はとにかくエネルギッシュでパワフルでラジカルなんです。

とにかく大きな声を出して、英語を喋り、さらに身体も使えという事です。凄い迫力です。

英語勉強法って色々あると思いますが、リーヤンの勉強法って凄い重要だと思います。

何事にも言えますが、身体使って覚えるのが一番ですよね。身体を使っていないと覚えられない事の方が多いです。

こういう人って惹かれますよね。独自性、自分の考えを持つ人ってたとえ変わった人でも惹かれるものです。

日本の教育会で言えば、今でしょ!の林修先生とかですかね。

あの人の授業一度受けてみたいですよね。絶対面白いと思うんです。

僕も高校生の時、予備校行ってましたが、やっぱり独自性のある先生の授業はとても面白かった。

こういう先生がもっと増えてほしいなと思いますし、僕自身も自分の考えをしっかり持つ事が大切なんだとリーヤン先生の姿を見ていると感じます。

英語勉強に行き詰っている人は一度この映画見てみてください。何かのきっかけになるかもしれません。

5位 100,000年後の安全

原発ドキュメンタリー

作品概要

公開:2011年
監督:マイケル・マドセン
主演:マイケル・マドセン

原発を描いた衝撃映画。

原発ドキュメンタリーの多くを映画のみならず、テレビ、本など数多く見てきましたが、一番の衝撃作品です。

人類はチェルノブイリ原発、福島原発という深刻な原発事故を起こしてきました。

原発を使っているのはこれらの国だけでなく、全世界で使用され続けています。

この映画の舞台はフィンランドの放射性廃棄物施設を描いています。

この映画は日本人は絶対観なければなりません。

みなさんは福島原発近くの放射性物質に汚染された廃棄物はどうなるか?ご存知ですか?

福島だけでなく、日本全国の原発施設の放射性廃棄物が一体どうなっているのか?ご存知ですか?

原発は安価なエネルギーで多大な電気を作り出してくれる代物ではありますが、とても危険なものでもあります。

2011年東日本大震災による福島原発事故を体験した今の日本人なら痛いほど分かるはずです。

この映画は原発で作られてしまう放射性廃棄物がどうなっていくか?を詳細に記録、説明しています。

普段テレビでは絶対に流さない、報道されないような世界を見る事が出来ます。

本当に必要なモノ、後世に残していかなければならないモノを私たち日本人は考えなければならないと私はこの映画を観て思いました。

もう一度言いたいのですが、この映画は日本人なら必ず観ておくべき映画です。必ず何か考えさせられるに違いありません。

4位 ペルシャ猫を誰も知らない

イランドキュメンタリー

作品概要

公開:2010年
監督:バフマン・ゴバディ
主演:Negar Shaghaghi,Shervin Najaflan

イランの若者たちを描いたドキュメンタリー映画。

イランは少し日本から遠い国なので馴染みが無い国でありますが、おそらく日本人の人達の大多数が危険な国だと認識していると思います。

危険な国の危険な人達、危ない国という印象でしょう。僕自身もイランに対しては、そういう印象が強い国です。

それは何より何気なく、見ていた日本の報道、テレビ、メディアの影響が強いからです。

メディアを見ていてもイランに対しては、何となく悪い印象の報道ばかりが目を付きます。

でも、僕はこの映画を観てまるっきり考えが変わりました。

確かに国としてはいろいろと課題がある国だとは思います。そういった部分は日本の報道と同じでこの映画でもイラン政権の闇の部分を描いています。

しかし、その国に住む人たちは国と同じように危険ではないですし、日本人とさほど変わらない人たちが住む国なんです。

この映画では音楽を愛するイランの若者たちのありのままの姿を見る事が出来ます。

イランでは音楽すらも好き勝手行う事ができないのです。しかし、何とかして好きな音楽を多くの人達に届けようとする若者たちの奮闘する姿が描かれています。この映画のイランの若者を見ていると、日本人と何も変わらないですよ。

こういった所を見ると日本というのは如何に恵まれた国であるか、如何に自由な国であるのか考えさせられます。

僕はいま日本の報道をほとんど信じていません。全てを信じない訳ではないですが、鵜呑みにはしないです。

何かニュースがあった時もかならず、自分で調べてから判断するようにしています。

全てはこの映画を観てからそういう風に感じるようになりました。とてもいい映画ですので一度見てみる事をおすすめします。

3位 ボーリングフォーコロンバイン

絶対見るべきドキュメンタリー

作品概要

公開:2002年
監督:マイケル・ムーア
主演:マイケルムーア

1999年アメリカのコロンバイン高校で起こった銃乱射事件を扱った映画。15人の命が奪われた悲劇的事件です。

この映画はアメリカの銃規制を訴えた作品です。

マイケルムーアは本当にタブーに挑戦する姿勢が素晴らしいです。

アメリカは世界でも一番の銃社会です。ここまで一般市民でも公に銃を購入できる国はありません。

自分の身は自分で守る。自由の国。アメリカに対して色々なイメージがありますが、この銃が容易に購入できる国という事も忘れてはなりません。

アメリカの犯罪に拍車を掛けているのがこの銃問題なのです。

アメリカはスーパーマーケットで銃が買えてしまいますからね。こんな国、先進国ならまず他にないでしょう。

このコロンバイン高校銃乱射事件後も、数多くの銃乱射事件がアメリカでは発生してしまっています。

これからアメリカが改め直さなければならない問題をマイケルムーア監督はドキュメンタリー映画として一般市民に訴えかけています。

2位 エンドレスサマー

サーフィンドキュメンタリー最高傑作

作品概要

公開:1966年
監督:ブルース・ブラウン
主演:ロバート・オーガスト、マイケル・ハインソン

最高のサーフィンドキュメンタリー映画。

もう何十年も前の映画ですが、この映画を超えるドキュメンタリー映画は未だ出ていません。

サーファーのバイブルとしてのドキュメント映画です。

もう何十年もの間多くの全世界のサーファーがこの映画のように夏を求めて旅をしています。

やっぱり夏がいいんですよね。サーフィンするならウエットもいらない海水パンツだけでできる夏が良いんです。

終わらない夏、最高の波を求めて世界中のサーフポイントへ旅をするサーファーの姿をドキュメンタリーで描いています。

僕はこの映画出てきたコスタリカのウィッチーズロックは絶対に死ぬまでに行きたいと思っています。俳優の坂口憲二は『この夏は終わらない』で行ってましたね。めちゃくちゃいい波でしたね。

もう何十年も良い波が割れ続けていて、この映画を観た多くのサーファーがサーフィンしています。アクセスはしづらい秘境のようなポイントですが、絶対に行きたいです。

サーファーでこの映画観たら絶対そう感じるに違いありません。

この映画は例えるならば、日本人のバックパッカー、旅人でいう沢木耕太郎の『深夜特急』のような感じですね。

『深夜特急』も未だ何十年もの間多くの旅人に読まれ、愛され続けているバイブルです。

1位 ダーウィンの悪夢

衝撃のドキュメンタリー映画

作品概要

公開:2006年
監督:フ―ベルト・ザウパー
主演:-

アフリカ最大の湖ビクトリア湖の巨大魚ナイルパーチを主にアフリカの貧困、グローバル経済を映し出した映画。

アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞しています。日本でも劇場公開された話題作です。

この映画はとにかく衝撃です。

エイズになってしまい道端で今にも死にそうになってしまう女性、それを見ても誰も助けようとしない群衆、少年を思いっきり殴る大人、悲惨な環境での売春。

この映画ではナイルパーチを主に、アフリカの闇の部分も映し出しています。

どのシーンも衝撃的です。

これはフィクションではないのか?やらせではないのか?といった日本人には非現実的な世界を見る事が出来ます。

ナイルパーチを普段口にしている私たち日本人にも他人ごとではありません。

また、これからさらなるグローバリゼーションが進んでいく中で日本もこの映画で映し出されている世界になってしまう可能性も否めません。

この映画を観ると世界の裏側であるアフリカで我々日本人の為に苦しむ人たちがいる姿を見る事が出来ます。

非現実のような現実の世界を映し出した衝撃のドキュメンタリー映画『ダーウィンの悪夢』を是非見てみてください。

最後に

やっぱりドキュメンタリー映画は面白いですね。

最近映画ではないですが、VICEとか良く見てます。かなり過激な内容が多いですが、面白いです。

とにかく、ドキュメンタリーは私たち日本人には知り得ない世界のありのままを教えてくれます。

そういった点では見ておくべき映画のジャンルとも言えますね。

普段ニュースで知ることのできない裏側を見れますし、これからもドキュメンタリーを見続けていきたいと思います。