バンコク金持ち買春父さんと貧乏難民父さんの3つの教え

タイのススメ

僕には二人の父さんがいる
二人とも日本人で異国の地タイバンコクで精いっぱい生きている

彼らとはバンコクに来てから知り合った

彼ら二人は本当の意味での父さんではない
血の繋がり、血縁関係は一切ない
でも、僕は彼らを父さんと呼んでいる

なぜなら、彼らから僕自身が多くのことを学んできたからだ
血の繋がりはないけれど、多くのことを学んできた
だからぼくは血の繋がりがなくとも彼らのことを父さんと呼ぶ
僕にとって日本とは異なる異国の地で生きていくうえでかけがえのない二人の父さんだ

僕の二人の父さん

2人の父さん

二人の父さんについてまず簡単に説明したい

バンコク金持ち父さん

金持ち父さん

一人の父さんはとても金持ちだ

バンコクでコンドミニアムの不動産を3つも所有している
投資目的で購入し、他のあらゆる投資信託にもお金を注ぎ込んでいる
投資から得る配当、利益だけでかなりのお金を稼いでいるが、それだけでは物足りず働いてもいる。
生活は悠々自適で好きなことをして暮らしている。
また購入したコンドミニアムの場所もスクンビットではなく、結構穴場の場所を購入している。
そのエリアはタイ人の間では由緒ある歴史ある場所で今後地価が高騰すると踏んでいるようだ。

この父さんは本当に好きなことをして、好きな事に入れ込んで、好きな事に多くの時間を費やして暮らしている

金持ち父さんが好きなこと、それがタイ女性だ

金持ち父さんはタイ女性が好きすぎて仕方ない位の女好きだ

僕も自分の中ではかなりの女好きだと思っている。
僕の周りや同世代とと比べても僕はかなりの女好きだった

でも、この父さんと比べると全く足元にも及ばないと感じる
本当の女好きとはこういう人を言うんだなといつも感心させられている

金に力を言わせて多くのタイ女性を匿ってきた。
自分のものにしてきた。かっこいい言い方をすると救ってきた。
この父さんは金持ちであり、すごい女好きだ。

僕はこの父さんのことをバンコク金持ち買春父さんと心の中で名付けている。
父さんに面と向かって言ったことはないけれど、心の中ではいつもこう呟いている。

バンコク金持ち買春父さんは僕の周りにいる日本人の中でもトップレベルの金持ちで買春ばかり繰り返している凄い父さんなんだ

バンコク貧乏父さん

貧しい父

次にもう一人の父さんを紹介したい

この父さんは以前タイ人女性と結婚をしていた
そして、子供もいる。
本当の意味での父さんでもあった。
タイで自分の家も購入してとても幸せそうに見えた。
国際結婚もありだなと思っていた。
でも今紹介した事は全て過去形だ。
なぜなら、そんな幸せも永遠には続かなかったからだ。

この父さんは実はいまは独り身だ。

結婚した最愛のタイ人女性の為に頑張って働いていたが、ある事件を境にすべてを持っていかれてしまった。
この事件は僕にとっても衝撃だった。
事件の詳細はここでは書かないけれど、父さんが悪かったことに間違いはない。

でも、弁明の余地も許さず、たった一度の過ちで何もかも持っていかれてしまった。
家も、子供も、ペットも、お金も全て持って行ってしまったのだ。

一生懸命働いていればいつか報われるという『アリとキリギリス』の童話の話を信じていた僕にとってそれはとても衝撃的なことだった。

もう一人の僕の父さんは貧乏な父さんなのだ。

僕も自分の中では自分の事をかなりの貧乏だと思っている。
僕の周りや同世代とと比べても僕はかなりの貧乏だった

でも、この父さんと比べると全く足元にも及ばないと感じる
本当の貧乏とはこういう人を言うんだなといつも感心させられている

この父さんは貧乏の中の貧乏、キングオブ貧乏だ。
難民申請したら、認定されるんじゃないのかって位貧乏だ。

僕はこの父さんのことをバンコク貧乏難民父さんと心の中で名付けている。
父さんに面と向かって言ったことはないけれど、心の中ではいつもこう呟いている。

バンコク貧乏難民父さんは僕の周りにいる日本人の中でもトップレベルの貧乏で難民申請した方がいいんじゃないのかってくらい思う凄い父さんなんだ

バンコク金持ち買春父さんと貧乏難民父さんの3つの教え

教え

まず、はじめに伝えておきたい事がある。

金持ちだろうが、貧乏だろうが、人生を楽しめるかということはこの二つの尺度だけでは判別する事は出来ない。
金持ちの方が楽しめる確率が高くなるかもしれない。
でも、貧乏だからと言って人生を楽しめていないかと言われるとそれも違う気がする。

これからする話、父さんからの教えは決して金持ちだから正しい、貧乏だから間違っているということではない。

これを念頭に置いて話を聞いていって欲しいと切に願う。

それでは、話を戻したい。

僕にはタイに来てから今までに進学、働く事、将来の3つの悩みがあった。
今回はいま紹介したこの二人の父さんから教えてもらった異なる二つの教えを順に紹介したいと思う。

その1.僕が大学院進学で悩んでいた時の教え

進学

タイでは学歴が日本以上に物をいう。

大学に出ていなければ、まず会社には入ることは難しい。
そして、良い大学に出ていなければ、良い会社に入ることは出来ない。
一昔前の日本のように学歴が日本以上に物をいう社会構図となっている。

僕自身もいい大学を出たからと言って、いい会社にも入っていい人生が待っているということについては真向から否定したい。

実際僕の先輩や周りにいるやつらなどはいい大学を出ていても悲惨な社会人生活を送っている。
僕自身も外資系で新卒入社したまでは良かった。
でも、働き始めると理想とは全く違って、死の直前まで追い込まれた。
もし、あのまま日本にいたら多分大変なことになっていたと思う。
心に大きな傷を負っていた。気にしなくていいことにばかり気になっていた。
周りの目もいつも気にしていた。
重要な仕事が次々に押し付けられ、プレッシャーにも耐えることができなかった。

今思い出すだけでも悲惨な過去だと感じる。
あの時の僕は本当に可哀想な僕だった。

身をもって悲惨な体験をしたからこそ、学歴なんて全く関係ないと思っていた。

でも、タイに来て今改めて思うのは、みな一生懸命勉強している。
少しでも上に行きたい、給料を上げたいと思っているタイ人が一杯いることに気付いた。
そして、そのための一つの手段として大学院に通っているタイ人が僕の周りにたくさんいることにも気づいた。

そして、僕自身、彼らとともに働き、彼らに触発されて大学院に行こうと悩み始めていた。
将来的には僕は何か人の役に立つ事がしたい。
今の仕事も誰かの役には立っているとは思うけれど、もっと大きな視点で本当に困っている人たちを助ける仕事がしたいと思っている。

本当に困っている難民や貧困にあえいでいる人たちを助けたいと強く思っている。

そうなるとやはり国連やNGOで働く必要が出てくる。
国連はとても難しい。入ることは本当に難しい。
まず、大学院に入り、修士を取らないと受ける資格すら得ることができない。
国連を受ける人のほとんどは修士だけでなく、博士も持っている人がゴロゴロいるとも聞く。
ともかく、いつの日か働きたいと思ってる国連を受けるためには大学院に行かなければならない。

とにかく僕は大学院に進学するべきかどうかで悩んでいた。

その時に二人の父さんにそれぞれ僕の悩みを打ち明けた。
そして、二人の父さんは悩んでいる僕に対して別々のアドバイスをくれた

金持ち買春父さんの教え ポセイドン大学でMBA 取ったらどうだ?

金持ち買春父さんはラチャダーにあるポセイドンが大好きだ。
金持ち父さんはここを大学と呼んでいる。

ポセイドン大学とナタリー大学どっちに入学したいんだ?なんて茶目っけたっぷりで聞いてくる。

大学院進学で悩んでいる僕に対しても、父さんはポセイドン大学への入学を真剣な顔で薦めてきた。

僕はポセイドン大学に入学するのもアリかなと思いつつ、もう一人の父さんにも同じ質問をしてみた。

貧乏難民父さんの教え 学歴なんか必要ない。タイ人女性とは関わるな!

一方、僕は貧乏難民父さんにも同じ質問をした。
貧乏父さんからは学歴は必要ない!の一点張りだった。

そして、ここが重要なのだけれど、絶対にタイ人女性には関わるなと険しい表情で後付けした。
絶対に!絶対にだぞ!と本当に強い表情で僕に訴えかけていた。

この父さんは実際日本のトップレベルの大学を卒業していた。
そして、日本での職歴もトップレベルのエリート街道を歩いてきていた。

そんな高学歴、エリート街道を歩いてきた父さんが言う学歴は必要ないはとても説得力があった。

僕は二人の父さんからアドバイスを受けた今も大学院進学をするべきかどうか悩んでいる。

でも、タイにいる限りはなんとなく、貧乏父さんの教えが正しいような気がしている。

その2.僕が働くことについて悩んでいた時の教え

働く

働くこと。

これは僕にとっての人生テーマだ。

日本にいた時も働くということがよくわかっていなかった。

毎日遅くまで働き、生活するために最低限必要以上のお金を貰っていた。
でも、仕事をすることによって得たお金を使う時間などなかった。
お金を稼ぐ事が目的なのか、お金を稼いで何かをするために働いていたのが目的だったのか、そもそも働く事が目的だったのか。

一体何のために働いているのかサッパリ分からなくなっていた。
とにかく目的がはっきりしないまま、ただただ働いていた。

なぜ僕は働いているのかいつも自問自答はしていた。
なんとなく、昔の僕は仕事をするために生きているような気がしていた。

そして、タイに来た今も僕は同じ悩みを持っている。
希望に胸を膨らませてタイに来てみたはいいけれど、なぜ僕は働くのか、なぜタイに来て働いているのか意味を見いだせないでいた。
そんな人生のテーマ、目的とも言える僕の悩みに対して僕は二人の父さんに相談をした。

金持ち買春父さんの教え 金持ちはお金のために働かない。風俗に行くために働く

これは父さんがロバートキヨサキの言葉を丸パクリしているとすぐさま分かった。
でも、ロバートの方の父親も最後の方の風俗は言ってなかったと思う。
これは金持ち買春父さんのオリジナルだ。
確かにこの父さんは完全に風俗の為に働いていると僕自身強く感じる。
風俗に行くために働いている。

金持ち父さんから言われて分かったことは明確な目的があること。
風俗に行くという明確な働いている目的がある。
僕には働く事の目的はない。目的を持っている事については素晴らしいと思った。

でも、なんかしっくり来なかった。
もう一方の父さんにも聞いてみる事にした。

貧乏難民父さんの教え タイ人女性の為に働くな。最後は全財産没収されるぞ

これは父さんの実際に体験した話から出てきた言葉であることが直ぐに分かった。

父さんは昔タイ人女性のためにアリのように黙々と働いていた。
でも、最終的にはキリギリスのような前の奥さんに全財産没収されていた。
アリとキリギリスの話はタイでは通用しない。

今父さんの中ではこの話は笑い話になっている。
すべらない話みたいな感じでテッパンでウケる貧乏父さんのネタだ。
でも、僕の中では決して笑えない、本当にあった怖い話だ。

とにかく、働く事の目的としてタイ人女性の為に働く事は決してしない方がいいと思った。
貧乏父さんが笑い話にして話す時にいつもそう感じる。

僕は今でも働く事の意味を考え続けている。
未だにこのテーマについては、決着がついていない。永遠のテーマかもしれない。

でも、タイにいる限りはなんとなく、貧乏父さんの教えが正しいような気がしている。

その3.僕がタイ女性と将来を歩んでいく事について悩んでいた時の教え

タイ人女性

僕は将来一体どこにいるのか、何をしているのか明確な目標がなかった。

一体将来僕は何をしているのか。

僕はいつも行き当たりばったりな生き方をしている。

僕の日本での仕事はその業界の世界中の関係者が注目しているような仕事だった。

東京は世界的に見ても有数な都市であり、世界の最先端技術が真っ先に導入される世界的にも注目されている市場だった。
僕の会社の製品を東京で初めてリリースし、世界が成功、失敗をするかどうか注目されているプロジェクトに従事している自負があった。

周りにも世界中から優秀なコンサルタントが集結し、あらゆるソリューションが提供されていた。

とてもやりがいのあるプロジェクトに従事していた。

大変な仕事でプレッシャーや重圧、身体への負荷はとんでもないものだったけれど、やりがいは非常に高い仕事だった。

でも突発的な原発事故が起こり、僕は何もかも捨てて日本を後にした。
もし、そのまま日本にいたらもしかするともっと面白い仕事をやっていたかもしれない。
キャリアの幅も広がっていたかもしれない。
でも、僕は海外に出てしまった。
海外に出たいから出たのではなく、原発事故が怖かったから仕事のことはなりふり構わず僕は全てを捨てて海外に出た。

もし、将来の事を真剣に考えていたならば、我慢してでも日本に居た方が良かったのかもしれない。
海外に出た事は正解だったのかどうかは分からない。

これは今後分かってくることだとも思う。
それは何より今後の僕の行動によってこの海外に出た事の意味が分かってくることだとも思っている。
僕がハッキリとした将来の目標を持ちそれに向かって結果を出す事によって、海外に出た事の意味付けをする事が出来る。

とにかく僕は今何をしたらいいのか悩んでいた。

僕はとにかくいつも将来が不明確だった

でも、ある時、悩んでいた僕の前に素敵なタイ女性が現れた。

僕にとっては運命の出会いだとも思っている。
僕はこの女性のことをThaisBabyと呼んでいた。

色々ないきさつがあり、僕はタイ女性の為に生きていこう、僕の将来、何もかもを捧げようと心に誓った。

ThaisBaby

時間を共有する事の大切さや本当に心から笑える自分がいた事に気づいた。
いつも会いたいと思っていた。
何かとてつもない事が起こってもこのタイ女性となら乗り越えていける気がした。
このタイ人女性と出会って僕は初めて人を愛する事の意味を知った。

人生の生きる意味、将来を全てこのタイ人女性に捧げようと思っていた。

そんな最愛のタイ人女性と出会って将来を共にしていこうと考えていた時に二人の父さんに相談をしてみた。

金持ち買春父さんの教え タイ人女性は資産だ。愛するんじゃないインヴェストなんだ。

金持ち父さんはタイ人女性が大好きだ。
そして、本当に多くのお金を継ぎこんでいる。
見返りがあるのかは不明だけれど、投資対象として多くのお金をタイ人女性に渡している。

僕がタイ人女性に全てを捧げる事、愛する事に対してとても積極的な意見をしてくれた。

僕自身タイ人女性と共に生きていこうと改めて強く想い直した。

でも、実際にタイ人女性と結婚していたもう一人の父さんの意見も聞いてみたくなった。

貧乏難民父さんの教え タイ人女性は負債だ。

貧乏父さんの答えは金持ち父さんとは全くの逆意見だった。

資産ではなく、負債そのものだ!とのことだった。
実際貧乏父さんは前の奥さんから請求されている毎月多額の月費を支払い続けている。
使用用途は一切不明だけれど、父さんは決して払い忘れることなく意味不明のお金を払い続けている。

これを聞いた時、僕の最愛のタイ人女性は貧乏父さんの元奥さんとは違うと心に言い聞かせた。

そして、僕は2人の父さんから全く別のアドバイスを受けてどうすればいいのか分からなくなった。

でも、タイにいる限りはなんとなく、貧乏父さんの教えが正しいような気がしている。

最後に

僕は結局この最後の悩みであった出会ったタイ人女性とは別れてしまった。

今でも忘れられない最高の女性だったと思っている。

タイ女性は本当に優しい。
僕が悲しい時も嬉しい時もどんな時もいつだって笑っていてくれていた。

今もたまに感傷に浸ってしまう。
また何処かで会えればいいな、会いたいとも思ってしまっている自分がいる。

タイ女性

でも、貧乏難民父さんの言われた事がなんとなく正しいと心に言い聞かせている。
いづれ、金持ち買春父さんもタイ人女性に痛い目に合うに違いないと強く信じて疑わない。
そして、僕自身もおそらく痛い目に合っていたに違いないと言い聞かせている。

そして、僕はまた生きる意味、将来を見失ってしまっている。
でも、僕はまた何かしらの目標、生きる意味、自分の将来像を描いていかないとならないとも強く感じている。

なぜか、タイ人女性と一緒だった毎日はとても面白かった。
僕はまたタイ人女性と付き合いたいと思っている。でも、どうなるかはわからない。

今回紹介した金持ち、貧乏の二人の父さん、そして僕の3人には共通していることがある。
それは、みなタイ人女性と関わって生きている事。そして、皆タイ生活を変わらず楽しんでいるという事。

金持ちだろうが、貧乏だろうが、皆タイにいる人は愉快で楽しい人が多い。
貧乏父さんのように酷い目に合っても、父さんはそこまで落ち込んだりはしていない。

なんとなく、タイという風土が僕らを楽しませてくれているように感じてしまう。

日本だったらこうはいかないとも感じる。
僕自身もタイにいて人生を心底楽しんでいる。

これからも二人の父さんに相談しながら、日本では得られない悩みや学びそして、楽しむことを忘れずに自分の将来に向かって突き進んでいきたい。