エラワン廟の爆発テロ事件から1週間。タイは日常に戻りつつある。

人生ノート

本日8月24日でエラワン廟の爆発事故から1週間が経った。

振り返るとあっという間だったが、先週は気が気ではなかった。
常にニュースやツイッターをチェックしているような状況だった。

1週間経った今未だ犯人は捕まっていない。

様々な憶測が飛び交っている。
職場のタイ人と話していても、彼ら自身も誰の犯行なのか検討が付かないようだった。

ここに書けないような話が飛躍しすぎた噂もタイ人から聞いた。
本当に色々な噂が流れている。

そして、今年2月に起こった爆弾事件と同じように理由も分からないまま、今回も犯人はこのまま捕まらないかもしれない。
犯人逮捕につながる有益な情報に対する懸賞金の金額も日々値上がりしていっている。
タイの警察も犯人はいったい誰なのか見当が付かないのが本当の所だと思う。

犯人が捕まっていない以上またテロが起こる可能性は否定できない。
分かっているのは観光名所であるエラワン廟が狙われた事。

これは観光客を狙い、タイの一大産業である観光業に打撃を与える事、現在の軍事政権に否定的な人間がやった可能性が高いと考えている。
今後もテロが起こるならば、観光名所が狙われてしまう可能性が高い。
こういった場所、人混みが多い所には不必要に近づかないようにしたい。

海外にいる以上、自分の身は極力自分で守るのが鉄則だと考えている。
話は少し飛躍するが、現在シリアで日本人ジャーナリストが拉致されたという情報がある。
日本のメディアでは報道規制が掛かっているのか、あまり報道されてないようだが、CNNやBBCなどのメディアは3人のスペイン人ジャーナリストと1人の日本人ジャーナリストが行方不明になっているとハッキリ伝えている。

日本政府がこの件に関して水面下でどのような対応を取っているのか定かではない。
もしかすると、後藤健二さん、湯川春菜さんの時と同じように何も対応してくれてないのかもしれない。

シリアに関しては自己責任の度合いが非常に高いとは思うが、彼らの死が無駄に終わらないように海外に出て事件に巻き込まれた日本人に対して日本政府には最大限の対応して貰う事を祈っている。

このように海外では日本以上に不測の事態に巻き込まれる可能性が高い。

シリアほど危険ではないにしても、タイもテロなどの危険は日本より高い。
実際に爆発事件は今回に限った話ではない。今までにも発生していた。
自分のみは自分で守るというのは海外生活をする上で鉄則だ。

話をタイに戻したい。
軍事政権は治安を安定させる事が彼らが政権を握るうえでの大義名分だった。
今回の事件はこの考えを真っ向から否定させる事件となってしまった。
もし、治安維持を出来ないようであれば、軍が政権を握る意味も薄れていくだろう。

バンコクの警察、軍は現在寝る間も惜しんで情報収集、事件解決に向けて精を出している。
実際バンコクの街中至る所で警察、軍の姿を見る。
これから治安維持、これ以上の被害を出さない為にも治安維持に全力を注ぐと考えられる。
そして、これ以上の被害を出さないように強く祈っている

一刻も早く犯人が捕まる事を改めて願いたい。

そして、私はこのテロ事件が起きてから1週間経ち強く感じる事がある。

テロがまた起こる可能性も否定できない
そして、犯人は捕まっていない。

しかし、1週間経ったいま、タイ、バンコクは日常に戻りつつあると強く感じる。

繁華街にも人が少しづつ戻り始めている。

昨日は週末の日曜日だったが、皆家でじっとしているのではなく、買い物などショッピングに出ていた。
私自身もサイアムに買い物に出かけた。多くのタイ人が家族連れでショッピングを楽しんでいた。
日課のランニングも普段通り再開した。
ただ、まだクラブなどに行くのは少し気が引ける。

スッキリしない状態ではあるが、日常に戻りつつあると感じる。

テロリストはバンコク市民に恐怖を与える事も目的の一つだったに違いない。
しかし、これに関して言えば、テロリストの思惑通りに行ってはいない。

タイ、タイの人達はテロリスト、テロなんかには屈しない。

私自身もそうだ。

テロが起こってから本当に書きたかった記事も自粛していた。
なんとなく気分が落ち込み、悲しい気分になり、ブログを書く気分にはなれなかったからだ。

しかし、テロなんかには屈していられないと今強く感じる。
やりたいこと、やらなければならないことが私にはいっぱいある。
このブログも私がやりたいことの一つだ。

テロなんかに怯えて、屈して本当に伝えたい事を止める事はしたくない。

日本の皆さんに少しでも有益な情報を届けられるよう、これからこのブログをまた再開していきたい。