タイビジネス成功のカギ?重要なことは芝生の上で決まる。

海外で働く

タイビジネスで物事を決める時、本当に重要な事は芝生の上で決まるんです。
タイで仕事してきて、いま、そう強く感じます。

話を進める前にまず、タイ人と仕事をする上でタイ人との特徴的な事柄について記載していきます。

タイで物事を決める方法について

何か重要な事を決める時って皆さんはどうやって決めますか?
会社でもプライベートでもいいです。

決定事項

やっぱり会議で集まって物事を決めていきますよね?
企業で仕事上での決め事だったらオフィスで要人を集めて会議します。
家族上での決め事だったら家族会議します。
恋愛においても会議とは言わないまでもお互い話し合っていろいろ決めますよね?

それはタイでも同じです。

必要だと思われる人が集まって物事を決めていきます。

会議

タイでも良く集まって物事を決める会議をします。
これは全世界共通だと思います。

でも、タイではこの会議において、話し合いにおいてちょっと変わった特徴的な所があるんですね。
まず、タイでの特徴的な会議での事柄について記載していきたいと思います。

会議では人が良く集まる

タイ人はみんなで集まって会議するのが好きだと思います。
タイではもう呼べる人全員呼んで会議やるような感じで会議をします。

人多すぎ会議

日本で仕事していた時は会議って少人数で限られた時間でやるものだとずっと思ってました。
でも、タイでは逆のパターンが多かった。

経験上、少数じゃないと決まらなかったりするんです。
話が変な方向にいっちゃったりする。
案の定タイでは人が集まり過ぎて、決めようとしていた事柄が決まらない事が多々発生するんです。

タイ人は良く喋る

タイ人は集まってみんなとベチャクチャ喋りながら長時間会議をするのが好きだと感じます。

みんながみんな会議では喋り出すんです。
一人が喋ればいいものを皆喋ろうとする。
これは若いタイ人になればなるほど顕著になります。

おしゃべり会議

しまいには、全然関係ない話を数人で始めたりもする。

どうでもいい事に時間を掛けたり、重要な事をスルーしたりする。
良く喋るんで、時間が掛かって時間内に物事が決まらない事が多々発生するんです。

集中力が続かない

タイ人はどんなに重要な会議でも携帯はチェックします。
特にLineをかなり高い確率でチェックします。

携帯チェック

タイ人は常に誰かと繋がっていたんだなと彼らを見ていて感じます。
会議中だろうが、ラインの着信音は鳴り響いたりすることもありますね。
着信音が鳴るのは稀ですが、、高頻度でラインのチェックはしています。
会議が長くなればなるほど、確認する確率は高くなります。
真剣な会議中なのにラインの内容をチェックして微笑んでいるタイ人を今までに何人も見てきました。

真剣な会議なのにライン見てほくそ笑んじゃってるんですね。

集中力がそこまで続かないんです。
タイ人との会議は30分から1時間までが鉄則です。

集中力なし

彼らは会議だけじゃなく、重要なビジネスシーンでも平気でLineをチェックします。
問題が起こっててもチェックするんですね。相手がどう見てようが気にしません。

彼らはライン大好きなんです。タイでLineは鬼流行ってます。繋がっていたいんですね。
会議で物事が決まっても本当に彼らは分かっているのか疑問に思う事があります。

案の定、あの時会議で決まった事が守られていない。聞いてなかった。忘れていたという事が良く起きます。
長時間会議して、携帯とかもチェックしていれば当然だと思います。
そこまでの集中力はなかなか保つ事が出来ないと思います。

何が言いたいのかハッキリしていない事が多々ある

タイ人がプレゼンター、提案者として物事を提案する時も資料自体はシッカリ出来ているんですが、
ハッキリと何が言いたいのか分からない事が多々あるんです。

会議のプレゼン

ホント資料通りに言えば何も問題ないのに脱線してしまうんです。
タイ人は物事をYes,Noでハッキリ伝える事はしません。
特にビジネスの場でこれは顕著となります

会社を辞める時もほとんどのタイ人の本当の辞める理由が分からないまま辞めていくんです。
プライベートでは自分の事をしっかり表現するタイ人ですが、ビジネスの場では割と控えめ、自分の主張をハッキリ言わない事が多いんです。

こういった所から、ハッキリ何がいいたいのか?何を決定したいのか?分からない事が発生するんです。

寝る会議

結局この会議は何の会議だったんだっけ?って思う事もありました。

タイ人との会議で話をまとめるのは簡単ではない

以上の事からタイ人との会議で話をまとめるのは大変なんです。
まとまらないことも良く起こます。
みんなでベチャクチャ話したいだけなんじゃないのか?
何のために会議やってるんだっていう気がすることもありました。

タイで何が仕事上の重要な事を決める時、会議を行うんですがなかなか纏めるのが大変なんです。

タイビジネス

全てのパターンに当てはまるわけではないですが、こういう傾向が強いです。

そして、タイ人との会議とは別にもう一つ記載したい事があります。

日本人が要職を勤めている

タイに進出している日系企業全体に対して言えることが、タイではまだまだ、日本人が要職を務めています。
タイ人のマネージャーも多く出てきています。
しかし、役職が上になるにつれて日本人の比率が高くなります。

日本人の役職

まだまだ、タイ人だけで回せる状況にはなっていません。
いつの日か日本人駐在員が本当に少なくなってタイ人だけで日系企業を回す日も来ると思います。
しかし、まだまだその状況にはなっていません。

やはり、日本人が重要な事項を決定できる要職を務めているんです。

タイ人も決定権を持っています。
色々な会議が開催され、色々な重要な事が決まっています。
でも、タイ人との会議ではミクロ視点での小さい物事を決定していることが多いんです。
色々決定しているんですが、細かい物事を決定しているんです。

一方、日本人が出てくるよう話し合いではマクロ視点でのもっと大きくて、重要なビジネスの物事が決まる傾向がタイでは強いんです。

ビジネス上の重要なキーパーソンはやっぱりまだまだ日本人なんです。

決定権

重要な事は芝生の上で決まる

話を戻したいと思います。
重要な事は芝生の上で決まるんです。

芝生って一体何のことでしょうか?

公園の芝生?
家の庭の芝生?

答えは簡単です。

ゴルフ場のグリーンの芝生の事になります。

芝生の上

タイでは本当に盛んにゴルフが行われています。

日本でも全くやっていなかった人もタイで働き始めてゴルフを始めるのです。
ゴルフが盛んなのはプレー料金が安いという事がありますが、それ以上にゴルフをする事はタイビジネスをする上で非常に重要な事だからなんです。

ここで言う大切な事というのは仕事の案件とかプロジェクトの事ではないです。

顧客との人間関係のことなんです。
やっぱり仕事していて、一番重要なのは人間関係なんです。

コミュニケーション能力

どんなに優秀なエンジニアでもコミュニケーション能力が低かったら、致命的なんです。
私自身も日本で経験があります。
私の同僚はエンジニアとしては申し分なかった。

スキルは非常に高かった。

彼のスキルについては誰一人文句を言う事は出来なかった。
誰よりも詳しかったし、彼自身もそれを自負していた。

エンジニアの世界では常に勉強をし続けて行かないといけない。
彼は常に勉強も怠らず、最新のトレンドや技術も積極的に習得していた。
エンジニアという点では申し分が無かった。

しかし、彼には大きな欠点があった。
それが、コミュニケーション能力が著しく低かった。

彼はコミュニケーション能力なんて、技術力があれば要らないと強く主張していました。
私も彼と同じくそう思っていました。
技術力あれば誰も何も文句言えないだろう。技術力こそ全てだって思ってた時期があったんですね。

でも、やはり長く働いてきて、分かってきたことが人間関係が重要なんです。
この人間関係を築くのにタイではゴルフが最も手っ取り早い方法なんです。
エンジニアとして申し分なかった彼も結局プロマネと上手くいかなくてプロジェクトを下ろされる羽目になってしまっていました。
最終的に彼は会社も辞めてしまいます。

やっぱり人間関係って重要なんです。

そして、話を戻しますが、役職が上に行けば行くほどゴルフをやっている人が多くなります。
そして、コンペなどに参加すれば普段話すようなことが出来ない役職の方とも話す機会が生まれます。

タイで働くならば、ゴルフは絶対にやっておいた方がいいと強くおススメしたいです。

ゴルフの芝生

ゴルフプレー中に重要なプロジェクトの案件が決まったりもします。
実際にそういう話が出て、決まったことがあります。
全てではないですが、でも、そういうビジネスチャンスが常に転がっています。

ゴルフにはサッカーとか野球にはないような、シッカリ話す事が出来る時間があるんです。一緒に芝生の上を歩いて数時間話が出来ます。

仕事場、オフィスでは巡ってこないかもしれないビジネスチャンスが芝生の上では転がっている可能性があるんです。

芝生の上のビジネスチャンス

マクロ視点を持ち、決定権を持った日本人たちとゴルフの芝生上では話が出来て、大きな枠組みの決定事項を行う事が出来るのです。

私の個人的な感想では、ゴルフをしている最中には極力仕事の話はしないようにしています。
お客さんである相手から聞かれたら答える程度です。積極的に仕事の話はしません。

そういう余裕がまだないと言った方が正しいかもしれない。

ゴルフプレー後の食事などでも交流を図る事が出来ます。

ゴルフをやれば、人脈が広がり、顧客と良好な関係が築けるという強いメリットがあるのです。

ゴルフコミュニケーション

顧客がどういう人なのか、職場では分からない部分を知ることが出来ます。
それとは逆に自分がどういう人間なのかも知ってもらう事が出来ます。

ゴルフはタイで絶対にやっておくべき、ビジネスツールなんです。

最後に

日本でも同じように職場以外での人間関係構築の場は色々とあります。

一番はやっぱり飲み会でしょう。
私も良く行きました。
一方、タイではゴルフが本当に盛んです。
タイ人も上のマネージャーレベルに行けばいくほどゴルフをしています。

ビジネスツール

タイで働くならば、今回紹介したようにゴルフは是が非でもやっておいた方がいいと強くおススメしたいです。

普通に仕事しているだけでは巡ってこないビジネスチャンスを芝生の上で掴むことが出来るでしょう。