タイ在住サーファーによる、各エリアのサーフポイント情報

サーフィン

タイはタイ湾とアンダマン海に面している。
いったいどのエリアでサーフィンをするのが一番いいのだろうか?
今回はタイ全土の各サーフエリアの情報を記載していきたい。

日本のサーファーに少しでもタイのサーフ情報を届けられればと思う。

バンコクから近いエリア

バンコク近い箇所にも海がある。
タイ湾沿いに面したビーチがある。
車で二時間程の距離で移動可能だ。

バンコク

このタイ湾ではバンコクから近いパタヤが有名だが、パタヤではサーフィンが出来ない。
千葉の東京湾に面した内房に地理が似ている。
大海に面していない為波が立たない。

このバンコクから近いエリアであればラヨーンからトラートまでの間がサーフィン可能だ。

私自身何度か波を見に行っているが、実際にサーフィンが出来るコンディションを見たことがない。
出来る波もあるようだが、基本的にはヒザ、モモの波だ。
出来てロングボードだろう。ショートは厳しい。

おそらくモンスーンなどの大型の台風のようなものが来ればこのエリアでもショートでサーフィンは出来るかもしれない。
バンコクから近く、アクセスは非常にしやすいのだが、波が立つ事は殆どない。
私の経験ではここでサーフィンをするのは厳しいだろう。

正直におススメできるエリアではない。

バンコクからサムイ島までのタイ湾沿いのエリア

結論から言うと基本的にこのエリアもサーフィンは厳しい。

サムイまでのタイ湾沿い

このエリアではホアヒンがビーチリゾート地として有名だが、ホアヒンもサーフィンが出来るような波は立たない。
この辺りの海岸沿いは一通り見てきたが、サーフィンが出来るような波が立ったことを見たことがない。

バンコクから近いエリア、およびサムイ島までのタイランド湾沿いでのサーフィンは基本的には出来ないと思って貰った方がいい。
サムイ島であればたまにサーフィンは出来るが、完全に風波だ。
私自身、雨季にサムイ島を訪れたことがあるが、全く波がない。湖のような状態だった。

samui

サムイ島は浜辺や水は綺麗だし、ヴィラのようなホテルが多数存在している。
サーフィンでなくビーチリゾートとして訪れるのには最高な場所だ。
しかし、サーフボードを持ってサーフィンをするために訪れるのはお薦めできない。
やはり波がないのだ。

タイランド湾沿いではサーフィンする事は難しい。

プーケット島エリア

タイのサーフポイントはプーケットが一番有名だ。
プーケットはタイランド湾沿いではなく、西のアンダマン海沿いに沿ったエリアでサーフィンが可能。
プーケット島西部に多くのポイントがあるのだ。

そして、サーフショップもあり、波情報も他のエリアと比べて断然手に入れやすいだろう
板を持って行かなくても、レンタルボードを貸してもらう事も可能だ。
ただし、板のクオリティは良くない為、波を狙ってくのならばサーフボードは持参した方が無難だろう。

プーケット周辺

日本のサーフ雑誌が特集を組んだこともある。
タイでサーフィンと言えばプーケットというイメージだと思う。
実際にプーケットでは多くのサーフポイントがあり、波も立ちやすい。
ローカル、ビジター含め一定のサーファーも海で波乗りを楽しんでいる。

ローカルやビジターも結構いるが、湘南や千葉及び日本のポイントでサーフィンしている日本人サーファーから見ればいないようなものだ。
波を取り合うような威嚇し合う雰囲気も無い。
最低限のルールさえ守れば最高に楽しめる。

タイでサーフィンをするならプーケットを一番におススメしたい。

プーケットはサーフィン後の娯楽も楽しめる。

街中至る所にマッサージ屋があり、サーフィン後の疲れた体を癒すことが可能だ。
タイバーツで200バーツくらいからマッサージを受ける事が可能で、バリ島よりも良質なのだ。
バリ島にも多くのマッサージ屋があり、サーフィン後に多くの日本人サーファーがマッサージを受けて体をほぐしているが、
ハッキリ言ってタイのマッサージに比べたら良くない。

そして、プーケットにはバンコクにも匹敵するナイトスポットが存在している。
プーケット中心部のバングラ通りには多くの飲み屋があり、観光客でごった返している。
クラブもあれば、女性がお立ち台で踊るゴーゴーバー、タイマッサージ、ロシア人が躍るストリップバーなどなど。
サーフィンだけでなく、ナイトライフを満喫する遊び場がプーケットには存在している。

バリ島であればレギャン通りが有名だが、レギャンとは比べ物にならない程賑わっている。
ゴーゴーバーがあるサーフポイントなんて世界的に見てもタイのプーケットとメキシコのティファナくらいだろう。
ティファナはメキシカンマフィアが牛耳ってる街でサーフィンするのも、ナイトライフを楽しむのも危険でめちゃくちゃ治安悪い。

しかし、プーケットは治安はいい。
夜出歩いていても何も問題ない。思う存分楽しめる環境だ。

patongbeach

そして、プーケットのナイトライフは夜通し行われる。
酒飲んで爆音の音楽に揺られて踊って純粋にめちゃくちゃに楽しい。

初めてタイに来たならば、タイのオカマ、レディボーイを見てその美しさに驚かされるだろう。
素敵な出会いもあるかもしれない。
夜遊びしすぎて、早朝の無風状態での波乗りを逃さないよう気を付けて貰いたいが、
プーケットはサーフィンだけでなく、娯楽も他のサーフスポットには無い位充実している。

BanglaStreet

波を外してしまってもそれに見合う程の楽しみがプーケットの夜には存在しているのだ。

プーケットは一番無難であり、サーフィン環境やその他の娯楽も整っていてサーフトリップをするのに適している。

phuket-surf-spot-map

プーケット以外のアンダマン海沿い

最後のエリアとなるが、アンダマン海沿いで出来るサーフポイントはプーケットだけではない。
プーケットから北に向かってミャンマー国境まで無数にサーフポイントが存在しているのだ。

アンダマン海沿い

そして、このアンダマン海沿いのサーフポイントはまだまだ未開のポイントが多い。

良く分かっていないというのが現状なのだ。

私の個人的な意見では誰にも知られていない誰にも乗られた事のない波が多数存在していると思っている。

日本にはもう未開のサーフポイントはほぼないだろう。
日本では誰にも知られていないポイントなんて北海道エリア位だろう。
北海道もめちゃくちゃいい波が存在している。
2分くらいロングライド出来てしまう波があると聞いたことがある。
しかし、夏でもフルスーツが必要で水が冷たく、サーフィンが盛んではない。
そういった環境もあって北海道ではまだまだ未開のサーフポイントが存在している。

アンダマンも北海道みたいなもんだ。
誰にも知られていないサーフポイントが多く存在している。
本当に良く分かっていないというのが実情だ。

アンダマン海沿いはサーファー未踏の波がブレイクしている

誰もまだ冒険していない。
していたとしてもネットや口コミでは広がっていない。
プーケット北からミャンマーの中心部までは誰にも乗られていない極上の波を探す冒険が出来るエリアなのだ。

Andaman

このポイントでサーフィンするならばプーケットからレンタカーを借りて自分で運転して色々な所を探索してみるといいと思う。
実際私も今一番楽しい事は自分にしか知らないポイントを探索することなのだ。
実際何個か見つけている。

その中の一つのポイントはパドルで数十分浜辺からパドルしないとたどり着く事は出来ない。
しかし、そこの波はリーフの極上なライトの波を堪能する事が出来る。
しかも、人は一人だ。私しかいない。

surfing

思う存分疲れきるまで自分一人で最高な波を独り占めできる。
こんなポイントは日本でもバリでもオーストラリアでもカリフォルニアにも無かった。
誰かしらサーファーが一緒に入っていたし、波を取りあったりするようなことばかりだった。

30年前のバリ島はまだ世界中の人にサーファーが出来る土地として有名な場所ではなかった。
ごく一部のサーファーのみバリの極上マシンウェイブを堪能していたのだ。
しかし、時は経ち今となってはポイント混雑が起こるほどの込み具合だ。
ブラジリアン、オージー、ジャマイカン、本当に多くのサーファーとバリ島で出会った。
世界中のサーファーがバリ島にサーフィンをしに来ている。

そしてどこも混雑していることが多い。
バリ島のポイント チャングー、スランガン、クラマスなんていつも人が一杯だ。
湘南までとはいかないがそれでも周りを見てドロップインしないように気を付けてサーフィンしないといけない。

Bali

タイのアンダマン海沿いはもしかすると30年前のバリ島に似ている。
本当はいい波が多数存在しているのに一部の人にしか知られていないだけなのかもしれない。

もし、未開のサーフポイントを見つける事が出来れば、あなたの旅は最高なものとなるだろう。
あなたがそのポイントの名前を付けてもいいかもしれない。
タイだけでなくミャンマー辺りまで行くのも面白いかもしれない。
とにかくこのアンダマン海沿いは冒険に満ち溢れたサーファー未踏の地なのだ

未踏の地

最後に

今年はタイでサーフトリップした際にブログでも内容を報告したいと思う。
日本のサーファーに少しでもタイのサーフィン事情、魅力を知ってもらいたい。